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2018年10月8日 ・・・ 自信と確信

数年前、ラジオからハリウッドで映画の特殊メイクを担当する人の
インタビューが流れていました。
その方の言われるには、
メイクを施される対象のその俳優さんが、
その役を喜んで受け入れている場合は、
顔の上に乗せたそのメイクはしっかりと定着し、
その逆に、役柄に不満を持ち、
メイクされることをあまり心地よく思っていない俳優さんの場合、
どんなに丁寧にメイクをしても、
それがはがれてしまうことが多いのだそうです。

またこんな話も聞いたことがあります。
名優と言われる方たちは演技をしている時はみなその役になり切り、
若い俳優さんでも老人の役をしている時は実際に老人になった気になり、
体に老化現象が現れ、
実際に背中が曲がったり皮膚がたるんできたりするそうです。

人間の持つ思いの力というのは偉大です。


ここしばらく英語学習を中断していましたが、
数日前から少しずつ元のペースに戻しています。

けれど感覚というのはすごいもので、
少しの間英語と触れず、
気持ちが完全に英語から遠ざかっていたので、
ほんの少しですが、確実に英語感覚が鈍くなったのを感じます。

実際に学んだはずの英単語や構文を忘れてしまったということはなくても、
それが表面意識に上ってくる時に、
何か引っかかりを受けるような感じです。

これを元に戻すには、
以前のペースを取り戻し、英語に慣れ親しんでいくとかありません。
気を取り直し、今は学習に励んでいます。


どんなことを学ぶにも自学自習でするのが好きなタイプなので、
英語も自分で学習方法を考えて進めています。
ですからどうすれば学習効果が上がるかを考えるのは
とても大切なテーマです。

単純に考えて学習効果とは、
『学習の質×量』ということになります。

これにどの時間帯が記憶の定着がいいのか、
まとめてするのと分散するのはどちらがいいのか、
そのような細かなノウハウが加わります。

けれど最近この前提として、
学習に臨む気持ちの問題がとても大切であると考えるようになりました。


人間を行動に導く最も強力な要因は恐怖です。
目の前に包丁を持った暴漢が迫ってきたら、
必死の思いで走って逃げるでしょう。
このテストに不合格だったら落第する、
親や教師にものすごく怒られるとなったら、
どんな努力もいとわず勉強に励むはずです。

けれど記憶ということを考えたならば、
恐怖に迫られて学んだものは、
短期的な記憶はできても、長期記憶には適しません。
これは当然なことで、
恐怖という消してしまいたい感情とセットになって記憶したものは、
頭の奥に抵抗感とともにしまわれ、
恐怖心が薄れると同時にその覚えた記憶も薄れていってしまいます。
これは一種の自浄作用です。


久し振りに英語学習を再開し、
少し鈍くなった英語感覚を自覚すると、
正直ほんの少し気持ちが落ち込みます。

それと同時に、
「こんなことをしていて本当に高い英語力が身に付くんだろうか?」
「これって時間の無駄じゃないのかな?」
なんて弱気な思いが頭をもたげることがあります。

そしてその上で英語を学習すると、
いかに集中して学習したとしても、
楽しくないと同時に学習効果も上がらないように感じるのです。
これは『学習の質』という以前の気持ちの問題です。

最初の特殊メイクの話のように、
「こんなことをしてもダメかもしれない」と思いながら学習しても、
そこで学んだものは脳の中からはがれ落ちてしまうかのようです。


すべてのものの最前提となる気持ちの持ち方はとても大切です。
『今からすることは自分の人生にとってとても大切なこのなんだ』
『これをすることで確実に目標に一歩近づける、成長できる』
そう思い、その思いを胸に刻み込んだ上で事に当ることが大切です。

日本語というのは世界的にも珍しい感性的、右脳的言語であり、
その対極の英語を習得するのは、日本人にとって至難の業です。
だからこそ、頭と心を開く心の持ち方が大切です。

自信と確信、その大切さを英語学習を通して学びました。

2018.10.8 Monday  
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