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2018年8月2日 ・・・ 自分の言葉で

茨城への長期出張から帰ってきたと思ったら、
また再び関西方面への長旅に出かけ、
ゆっくりと広島で落ち着く時間がありません。

お陰でこのホームページの更新も滞り、
その時々感じたことを書くことができず、
少しフラストレーションを感じています。

もっとシンプルに短文をプログのように書ければいいのですが、
それができないのが性分です。


旅をしているとテレビを見る機会がよくあります。
と言うか、広島の家にはテレビがないので、
外で見るテレビは新鮮な感覚でつい目がいってしまいます。

それにしてもテレビというのは飽きもせず、
同じような話題を連綿と追い続けるものなのですね。
そしてその話題に飽きたら次の新たな話題へと移り、
以前のことはまるでなかったかのようにパタッと打ち切られてしまいます。

それが視聴者の求めるものと言ってしまえばそれまでですが、
ひとつ大きな違和感を覚えるのが、
何か事件が起こり、その当事者、組織にインタビューを求めると、
「まだ訴状が届いていないのでコメントできない」
という逃げの回答が多いことです。

これは実際にそうなのでしょうが、
報道機関、ジャーナリストの姿勢として、
たとえ事件が起こってから多少日数が経ってしまったとしても、
きちんとその取材先が責任ある回答をするまでそれを追求するべきです。

ジャーナリズムとは花火のような一過性のものではなく、
真実を報道するために一貫、継続した姿勢を持って臨むべきものであり、
それができたなら、相手も否応なしに真摯に対応せざるえなくなります。

それと併せてその責任として、
もしマスコミが誤報をしたならば、
それをニュースの最後や紙面の片隅でちょこっと報告するのではなく、
当初そのニュースを報道した物理量以上の時間や紙面をさき、
その誤報内容を紹介すべきです。

もっともこれは完全な理想論であり、
これが実現したならば、マスコミは今のような安易な報道、
させには意図的な言論操作ができなくなります。

その昔、『噂の真相』という業界の裏を暴く雑誌がありました。
今で言うならば『SAPIO』のようなものです。

その『噂の真相』には、
雑誌や新聞の訂正記事、お詫び文をまとめて紹介するコーナーがあり、
そこには単純なミスとともに、
その雑誌が意図的にミスリードしようとしている痕跡を
感じさせるものが多々ありました。


ここ最近は静まりましたが、
一時期のマスコミは、連日モリカケ問題で大騒動し、
国会もその問題で随分と紛糾しました。

そんなことはどうでもいい問題だとは言いませんが、
国政を司る国会では、それよりも重要な国の舵取りとなるべき大切な課題が
山積しているはずです。
にも関わらずそれを顧みず、
まるで野党、マスコミは与党の批判と揚げ足取りをするのが
すべての使命であるが如く批判合戦を繰り広げたのには、
辟易するのを通り越して唖然とした思いでした。

最近では同じく教育現場の問題として、
東京医科大学の不正入試のことが事件として話題となりました。
文科省の高級官僚が絡んだ問題で、
その後不正入学を示唆するリストまで表に出て、
これはまた大きな話題になるかと思いきや、
なぜかこれに関してのマスコミ報道は尻すぼみになり、
今日新たに女子受験生が不利になるような点数操作が行われていた
ということが話題になった程度です。

このことがなぜか不思議だったのですが、
その理由は実に単純でした。
裏口入学問題には、立憲民主党の議員が関連していて、
反日、反与党のマスコミは、
これ以上このことを表に出したくなかったということです。
<【裏口入学】立憲民主党の議員が関与と分かった途端に報道が止まる>


数日前、シリアで拘束されている
安田純平さんと思われる男性の動画がネットに出て、
それもまた大きなニュースとして話題となりました。

その動画のメッセージは、
「私の名前はウマルです。韓国人です。・・・」で始まっています。



けれどそれにも関わらず、
反日報道で有名なテレビ朝日の報道ステーションでは、
その冒頭の「私の名前はウマルです。韓国人です」の部分を編集でカットし、
その部分をカットしたという説明もありません。
TBSも同様です。

また日本テレビでは、韓国名の「ウマル」を中東風の「オマル」に改変し、
その後に続く「韓国人です」の部分もカットされたとのことです。


これらは第三国勢力による反日報道のごくごく一部です。
昔ならばこういった言論操作、
または皮肉を込めて言うところのマスコミの“報道しない自由”は、
一般人に知られないようにできましたが、
今はインターネットが行き渡り、
こういった言論操作の有様はネットで即時に広まります。
ですからネットをよく見る人たちは、テレビ、新聞といった反日メディアから
どんどんと遠ざかる結果となってしまうのです。

正直今のマスコミに期待することはありません。
いったんは完全に崩壊し、
その上でまったく新たなものとして再生するしか道はないと考えます。


こういったマスコミの実態を知る人たちは、
情報源がネットオンリーとなってしまいますが、
そのインターネットも玉石混淆で、
そこで流れる情報の真偽を見定めるのは極めて困難です。

一昨日、Amazonのカスタマーレビューも完全には信用できないということを
ネットの記事で見ました。
<Amazonの5つ星レビューには販売業者がお金を払って書かせたものが存在する>

こういったことは当然あるだろうと思います。
ネットの世界を完全に健全なものにするには
どんなに法や規制を厳しくしても不可能です。
最終的には各自の倫理観に依存します。

インターネット網は人体の脳神経細胞や
身体全体の神経、器官のネットワークと近似していますが、
人体が自らを守る自己免疫力を有しているのに対し、
インターネットにはそれがなく、
外敵からの攻撃や内部の腐敗には随時後追いで
労力をかけて対峙していくしかありません。

悪事を働く者たちとそれに対応しようとする者たち、
このいたちごっこはたぶん永遠に続くのでしょう。


Amazonのカスタマーレビューと同様、
顧客の重要な意見や感想を知ることのできる場として、
『価格.com』はとても参考になって貴重です。

これとてやはりすべてのレビューを
そのまま100%信用することはできません。
特に四年前、あの電通が多くの株を持つようになってから、
自分の中での信頼度はかなり落ちていました。

ところが今日のニュースによると、
電通の持つ『価格.com』の全株式がKDDIへと移ったとのこと、
これは嬉しいニュースです。
<カカクコム、KDDIと資本業務提携 2位株主の電通が売却  :日本経済新聞>

これがネット清浄化の兆しになればと願います。


そんな真偽不明な情報があふれている中、
たくさんの情報を集めるのではなく、
本当に正しい価値あるものを、
たとえ少量での確実に自分のものとして
身に付けていくことが何より大切です。

今はほっておいても大量の情報が目の前を流れていきます。
それに流されることなく自分をしっかりと持つことは、
たくさんの情報を集め、
耳年増(!)になることよりもはるかに必要なことです。

これからは歴史のバイオリズムが示す通り東洋の時代となります。
西洋の時代は科学中心、
それぞれの事物の違いを知り、そこから知識を得る方法です。
そしてこれからは東洋の時代、大切なのは事物の差異ではなく、
その根底を流れる共通したもの、
違いではなく共有し、相通じるものを感じ取ることが何より肝要であり、
すべての基礎となる時代です。

自分は平成元年に文明法則史学からそのことを知り、
すべてに通じるもの、それを最も大切なものと感じ、追い求めてきました。
そしてそれこそが生命そのものだと感じています。

そのすべてに通じるもの、大切なもののひとつが、
自分にとっては、前項でも書いたアドラー心理学です。
今はこれをより深く学び、感じ取り、
自らの血肉にしたいと考えています。

そう強く考えているからでしょうか。
つい最近偶然の巡り合わせで高校時代の親友と再会し、
旧交を温める機会があり、
その友人、障害者福祉の現場で働いているのですが、
その彼もまたアドラーをよく知っていて、
彼の現場の実践の中で感じ取ったアドラー的考察というものを
聞くことができました。

また別の三十年来の友人も、
つい最近会って話をする機会があり、
その時にアドラーを強くすすめたところ、
彼なりに感じるところがあったらしく、
『嫌われる勇気』を二日で読み、すぐに再読し、
今はその要点を書き出しているところだとのことです。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎 古賀 史健

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『嫌われる勇気』の次著『幸せになる勇気』のAmazonレビュアーの中には、
彼と同じようにアドラー本の要点を自分なりにまとめ、
それを印刷し、丁寧にラミネートし、
それを何度も読み返しているという人がおられます。
<今まで読んだ中で最高の本!>

そのレビューには、
何度も自ら要点をまとめたものを読み返し、
「やっと自分の言葉で本の内容を話せるようになりました」
と書かれています。

この『自分の言葉で』というのが素晴らしいですね。
完全に内容を咀嚼し、自らのものにしたということ。
食物で言うならば、食べ物をよく噛んで胃や腸の中に入れ、
自らの血肉にしたということです。

食べ物の中には体に害を与える毒を含んだものもあるかもしれません。
けれどたとえそうであっても、
よく噛むことによって、
唾液という最高の解毒剤で毒を中和することができます。


真偽様々な情報が入り乱れる中、
大切なものをしっかりと噛み砕いて自らのものにし、
それを確固たる土台とし、身の回りを見つめていく、
これは今を生きる上で極めて何より大切なことです。

その際は、どんなもの(情報)を入れるかということよりも、
いっかりと噛み砕き、唾液の解毒作用のような力で、
堅牢な自らのものを築き上げていくことがより大切です。

そしてその土台ができたなら、
どんなものでも受け入れることができるのです。


大昔、社会人になった当初、
会社の上司からこんな話を聞かされました。

何かを説明する時、
はじめは受け売りの他人の言葉で話し、
それが少しずつ自らのものとなり、自分の言葉で話せるようになり、
最後は相手の立場をも理解し、
その相手の言葉で話ができるようになる。

これはとても大切なことなので、今もしっかりと記憶に残っています。
情報を知ることが第1段階、
次は情報を自らの経験で咀嚼し、反芻し、
繰り返しと時間をかけて確固たる自分のものとすること、
そしてアドラー的に言うならば、『課題の分離』を認識し、
相手を尊重し、その上で相手に物事を伝えるということ。


本当に大切な数少ないもの、
それを見定め、それを大切に扱い、確実に自分のものとしていきたい。
限られた人生の時間の中で、
少しでも有意義な時間の使い方をし、
一歩でも真理に近づいていきたい、それが今最も大きな願いです。

これからはすべてのつながりを感じるネットワークの時代、
ひとつの真理は、その周りへと無限のつながりを持っています。
そしてその真理の根底にあるものはごく限られたもの、
人体という小宇宙を知れば、
この時空すべて、大宇宙を理解できることと同じです。

深い真理を感じさせるもの、
それをしっかりと噛み砕き、自らのものとし、
その真理を自分の言葉で、
そして最終的には誰にでも理解できる相手の言葉で語れるようになる、
その一歩を、今歩もうとしています。

2018.8.2 Thurseday  
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