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2018年4月8日 ・・・ 心の中の神戸

幼い頃の思い出は、いつも心の中で永遠の輝きを放っています。

自分の本籍地は兵庫県西宮市の夙川(しゅくがわ)、
今はもう家はないけれど、母の実家のあったところです。
幼い頃は、札幌や川崎という関西から遠く離れたところに暮らしていても、
夏休みなどの長い休みには、
母とともに祖父母や叔母夫婦の暮らす夙川の家に帰ったものです。

阪急神戸線に夙川という駅があり、
梅田(大阪)から急行に乗って西宮北口まで行き、
そこから普通電車に乗り換え、次の駅が夙川です。
  (今は夙川駅にはすべての電車が停まるようです)

夙川駅を下りると線路沿いに、
梅田とは逆方向の神戸に向かって少し勾配のある坂を上っていきます。
その坂を上りきり、線路をまたぐ橋のあるあたりで、
ちょうどその橋の下の線路を、
いつも自分たちが乗った急行の、その次の急行が走り抜けていきました。

夙川の実家に帰るのはいつも夕方から夜にかけてです。
走り去るチョコレート色の急行列車の中は灯りがともり、
電車に乗る人たちの姿を目にすることができます。

その電車に乗っている人たちはどこに向かっていくのだろう ・・・ 、
夢の国のような楽しいところなんじゃないんだろうか ・・・ 、
できるならあの電車に飛び乗ってみたい ・・・ 、
夙川からその先、神戸方面にはほとんど行ったことのない幼い頃の自分は、
いつもそんなことを考えていました。

神戸、その後ろにそびえる六甲山は、
幼心が描く理想郷のようなところで、
あの頃の思いは、今も色褪せることなく心の片隅に眠っています。


今年は冬の寒さがきわめて厳しかったにも関わらず、
三月が暖かかったからか、桜の開花が例年以上に早く、
昨日4月7日、以前から予定していた
車椅子介助の会、ほのぼの広島会のお花見は、
ほとんどの花が散り終えた桜の下で行われることになりました。
しかもすごく寒かったです ・・・ 。



それでも気のあった仲間と外でともに時を過ごせるだけで有り難いことです。
寒さでビールは一本しか飲めませんでしたが、
日本酒をチビチビいただきながら、
焼き肉、焼きそば、熱々の豚汁に舌鼓を打ちました。



酒のつまみとなる乾き物やお菓子も女性陣が持ってきてくれていて、
昨日は一日一食で足りるぐらいお腹いっぱいにご馳走を堪能しました。

そんな中、いつも車椅子で会に参加しているRちゃんが、
神戸のお土産ということで、
とても素敵なチョコレートをカバンから出してくれました。



本当に色合いもデザインも素敵なチョコレートで、
食べるのがもったいないぐらいです。
きっと多くの人が持つ神戸のイメージとはこんな風なんでしょうね。
垢抜けておしゃれで、ちょっぴりハイカラでかつ歴史も感じさせる、・・・
これを見て、自分も幼い頃の記憶を思い出し、
ほんの少し胸が熱くなりました。

Rちゃんは最近会の仲間と結婚し、
新婚旅行で向かった先が神戸で、
このチョコレートはそのお土産とのことです。

車椅子の人は、普段なかなか遠くへ行くことができません。
会では年に二回、広島市の福祉バスを借りて
近郊の施設にレクレーションに出かけたり、
地元カープの試合を観戦したりして、
車椅子の人たちは、それを本当に楽しみにしてくださっています。

Rちゃんは新婚旅行で神戸に行き、
そこで親戚の方たちも合流し、いろんなところを見学したそうで、
それをとても楽しそうに語ってくれました。

彼女の目に神戸の街はどんな風に映ったのでしょう。
きっとこのチョコレートのパッケージに負けることのない美しさで、
瞳の中でキラキラと輝いていたことと思います。

自分の心の中にある思い出の神戸を、
彼女もきっと共有してくれたのでしょう。
そしてそのことを、
この美しいチョコレートのパッケージが物語ってくれているような気がします。

このチョコレートは、ひとつひとつの包装紙だけではなく、
箱のデザインもとても素敵です。
その箱をゴミとして捨てるのは忍びなかったので、
家に持ち帰り、箱の表を発泡スチロールの板に貼り、
小さなイーゼルに乗せて部屋に飾っておくことにしました。



目に入る景色は誰にとっても同じでも、
それに鮮やかな色を付け、光輝かせるかどうかは、
その人自身の思いです。

神戸でも、ここ広島でも、また東京でも大阪でも、
その街を素敵に色づかせることができるのは、自分だけです。

この神戸の素敵なイラストを眺めながら、
Rちゃんご夫妻の幸せを祈るとともに、
幼い頃に持っていた、純粋な自分の心を見失わないようにしたいと思います。

  <神戸ブランド| 神戸ビュースポット(チョコレート) 30入り>

2018.4.8 Sunday  
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