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2017年11月10日 ・・・ 簡単なこと
『深い真理ほどシンプルである』、
これは究極とも言える時空の真実であり、
このホームページでも何十回も書いてきました。
何十回も書くというのは、
頭では分かっていても、身に付けるのが大変だからです。
人間は生まれた時は誰しもこの感覚を身に付けています。
子どもはものすごく素直に自分を表現し、
好き嫌い、喜怒哀楽の感情をハッキリと伝えます。
余分な知識や先入観がないので、
目の前にあるものをそのまま受け入れ、
物事の実相を捉えることができます。
大人になるとは複雑な知識を学び、
複雑な事象に対処できる術を学ぶこと、
これはシンプルさとは対極であり、
社会生活、経済生活を営む上で必要である反面、
生きる原点から遠ざかることになってしまいます。
『幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう』、
聖書のこの言葉を、現代人は深く心に刻まなければなりません。
自分も東洋を学び、生命のあり方を求めるに従って、
このシンプルな時空の法則を身に沁みて感じるようになり、
それをいつも心がけ、ものを見るように注意しています。
そしてそれは少しずつ身に付いてきたと感じられるものの、
まだまだ基本的なところで気付かされることばかりです。
元来自分は自由人的気質が強く、
人や規則に拘束されることが大の苦手です。
それでも己を律する力があれば、
それはそれでいいのですが、
そうでない自分のような人間は、
いかに自分が本当に望むような生き方するか、
時間を有効活用し、日々充実した時を過ごすことができるのか、
簡単に言えばいかにグータラ人間から脱却できるのか、
それが最大の課題です。
その課題を何とか克服するべく、
時間を活用する方法、目標を立てそれを達成する方法、
そういった種類の本をこれまでたくさん読んできましたが、
なかなか身に付けることができませんでした。
大切なのは方法を学ぶことではなく、それを実践すること、
実践するためにはシンプルなもの、
継続できるものでなければ意味がありません。
最近身の回りすべてのものの断捨離を進めています。
余分なものは知らず知らずにたまっていきます。
断捨離は定期的に行わなければなりません。
いつも目の前にあるパソコンも、
フオルダの中味を整理し、
ネットを見るためにストックしている「ブックマーク(お気に入り)」も
百個以上削除しました。
随分昔に気になって登録したサイトも、
まったく見返すことなくそのままになっているものが多く、
そんなサイトは、ほぼ半数が消滅していました。
ブックマークはモノと違ってかさばらないので、
どんどんためて膨大な量となり、
結果として活かされることのない死蔵となり、
誠にもって情けない限りです。
それでも死蔵していたものを処分し、
本当に必要なものを使いやすい状態に整理していくと、
少しずつ目が開かれていくようで、
最も大切な原点に近づいたところにある “自分を活かす道” に
目が向いていくようになりました。
その結果、自分に最も求められている “シンプルなこと” は、
・必要のない時はパソコンの電源を切る（ディスプレイの電源を切る）
・夜は早く寝る
この二点だということに思い至りました。
テレビを持たず、新聞を持っていない自分はパソコン依存症の気があります。
パソコンでネットを見ることによって世界が広がり、
必要な知識も増えるといういい面があるからこそ、
そこからなかなか脱却できなかったのですが、
冷静に、かつシンプルに考えて、
パソコンディスプレイを見つめている時間を今より短くした方が、
自分の人生はより豊かになるという、
単純な事実にようやく深く得心することができました。
夜遅い時刻は魔の時間帯であり、また魅力的な時でもあります。
お酒を飲んでネットを見ていると、つい時が経つのを忘れてしまいます。
これまではだいたい寝るのは午前三時前後だったのですが、
今はこれを二時間早めるよう努力しているところです。
その方が間違いなく時間を有効活用でき、健康的でもあります。
極めてシンプルなルールをいかに徹底するか、
これが人生の価値を大いに変えることだと感じます。
難しいことはできても、
最も肝心な、最もシンプルなことはなかなかできない、
また気付くことがない、
そんなことに、身辺のシンプルさを求めていくなかで
あらためて気付かされました。
今、年末に向けて大切な本を何冊か選び、
書かれている重要なことを実践できるよう計画し、
それを進めています。
そんな中の一冊が、
GTD（GETTING THINGS DONE）という整理手法の書かれた本です。
まだ読みはじめたばかりですが、
先日ネットでGTDを調べ、そこで述べられている
実に簡単、実にシンプルなことがとても腑に落ちました。
まず今するべきことを細かいものを含めてすべて書き出します。
これは先日ブレインダンプという手法で実践しました。
過去を憂い、未来に不安を抱く大きな要因が、
その心配の種となる要素を明確に把握していないからです。
明確になっていないからこそ漠然とした思いを頭の中で
どうどう巡りさせてしまいます。
そしてその不安を解消させる具体的道筋を立てることができません。
書き出す、文字にするというのは、物事を進める第一歩です。
大きなものを創り上げるには設計図が必要です。
その設計図に必要な要素をすべて書き出すのです。
そして具体的に気付かされたのが、
そのやるべきことの中で、すぐにできること、
二分以内にできることは今すぐやってしまうということです。
これなどは極めて当たり前、実にシンプル、
子どもでもできる子はきちんとしていることですが、
こんな単純なことが意外とできていないということに、
昨日早速気付かされました。
外に出る時はいつも愛用をiPodを持ち、
なるべくイヤフォンから英語の音声を聴くようにしています。
そのイヤフォンのパットが緩くなっていて、時々外れるので、
接着剤をつけて外れないようにしなくては ・・・ と考えながらも、
そのままになっていました。
すると昨日、外出中にどこかに落としてしまい、
パットが片耳だけという情けない状態になってしまいました。
パットを接着剤でとめるのは一分もかかりません。
それを怠った結果、iPodを使えない、
新しいイヤフォン、またはイヤパットを購入しなければならない、
そんなことになってしまったのです。
幸い以前使っていたイヤフォンのパットがピッタリと合い、
これまでの同様快適に使えるようになったのでよかったのですが、
簡単な、すぐにできることを着実に実践していくということの大切さを
身に沁みて感じました。
探してみると、すぐに実践できるのにおざなりになっているものが多々あります。
二分以内にできるという範囲を五分、十分にすると、
それはさらに広がっていきます。
そしてそのことを着実に実践していくと、
心の中で悶々とした状態で気になっていたものが一掃されます。
それこそが “心の断捨離” 、 “心配事の断捨離” です。
簡単なこと、身近なこと、すぐに実践できること、
そこを原点にしていかなければ、そう心に誓っているところです。
2017.11.10 Friday
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