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2016年6月30日 ・・・ 見方は様々

先日「モラルある社会」の中で、
積極人間の集いのことを書きました。
毎週金曜日、早朝7時から始まる異業種交流会で、
もう三十年以上も続いている伝統のある会です。

参加者は毎回約三十名、
ほとんどがほぼ毎週来ておられる常連さんで、
みなさんそれぞれの主張、一家言持った方が多いので、
毎回来られた多彩なスピーカーの話とともに、
それに対する参加者みんなの一言コメントが面白いのです。

先週のスピーカーは自分の紹介で、
カンボジア内戦当時、政府軍の少年兵として無理やり戦場に送られた
リー・サルーンさんに来ていただきました。
サルーンさんは、今は広島で「ミリア・アンコール」という
カンボジア料理店を経営されています。

明日は坂本龍馬を信奉するUさんの紹介で、
東京から『夢の実現』についてお話をしていただきます。
プロジェクターを使って話をされるそうなので、
パソコン機器全般のセッティングを担当している関係で、
明日はパソコンを持って早めに会場に行く予定です。


その積極人間の集いに、
広島市の北の外れ、鈴張という田舎町から
毎週皆出席で来られているMさんという素敵な女性がおられます。
鈴張は、植物の超能力研究家 故三上晃先生のお家のあるところで、
市内中心部から車でも約一時間ぐらいかかります。

そんなへんぴなところから、ご主人の運転される車とJRを乗り継いで、
たぶん朝は午前6時よりだいぶ前に家を出られるのだと思いますが、
毎回休むことなく来られるすごい方なのです。

Mさんは自然と動物を愛する才女で、
奈良女子大学を出ておられます。
年齢的には年の離れた姉ぐらいの方なので、
たぶん自分が中学生で奈良市に引っ越してきた頃、
旧市内の歴史を感じさせる校舎のある奈良女子大を
学び終えて卒業されたぐらいではないかと思います。

今となっては自慢話のようなものですが、
中学生の頃は、学校の勉強はまったく(!)できませんでした。
いわゆる不良ではなかったものの、
いたずらっ子で先生に叱られ、殴られる回数はクラスでNo.1、
学校の授業はまったく聞く意欲がなく、
家でも宿題を含め、机に向かって勉強したことはほぼ絶無です。

そんな調子ですが、
数学だけは勉強していないにも関わらずよくできていました。
ただ英語は初歩の段階でつまづき、手の付けられない状態でした。

そんな様子を見かねた母親が、
マンション同じ階の奈良女子大を出て、
その当時も時折大学にも通っていた主婦の方に相談し、
現役奈良女子大の学生さんに家庭教師に来てもらうことになりました。

その主婦の方というのが後に天理教へと導いてくれた先生となるのですが、
家庭教師として来ていただいた学生さんは、
とても礼儀正しくおとなしい感じの方でしたが、
指導の仕方がよかったのでしょう、
その先生のお陰で、中2の一学期は最低の成績だった英語が、
中学卒業時には数学よりもいい点数が取れるぐらいにまでなっていました。

たしか九州出身の小妻さんというお名前の方だったと記憶しています。
あの先生と出会わなければ、
県立普通科高校には行けなかったですし、
大学にも行くことはできなかったでしょう。
今でもできれば直接お会いしてお礼の一言を述べたいと心の中で思っています。

そんな奈良女子大の方にお世話になった過去があるので、
年齢的にも近いMさんを見ると、
なぜか懐かしさとともに感謝の念が湧いてくるのです。

そしてまたすごいことに、
少しぽっちゃり気味のMさんは、
体型的になんとなく亡くなった母親とよく似ているのです。

特にお酒に酔った時などにMさんを見ると、
  (Mさんではなく、自分がお酒に酔った時です!)
亡き母と面影が重なり、本当に恥ずかしい話なのですが、
二度ほど了解を得て後ろから抱きつかせてもらったことがあります。 (>_<)
母恋しさで ・・・ 。


そのMさんは二三年前からインターネットを見られるようになり、
ご縁があるからと、このヨガナンダも欠かさず読んでくださっています。
有り難いことです。

なかなか身近な人たちには思いが伝わらないもので、
広島市内で日常的に会う人の中で、
ヨガナンダを見てくださっているのはMさんだけではないかと思います。
そんな貴重な存在です。

先週の積極人間の集いで、
Mさんから、ここに書いたことについてのご意見をいただきました。
ヨガナンダで述べた考え方とMさんの考えは少し異なるとのことです。

さすがは積極人間の集いの仲間です、
互いに異なる意見も堂々と言い合えるのは素晴らしいことです。
そのご意見をとても大切にしたいので、
口頭ではなく、できれば文章にしてメールで送っていただき、
このヨガナンダで紹介をしたいとお話しし、了解をいただきました。


今回は本題に入るまでの前置きが長くなりましたが、
先日書いた「モラルある社会」の、
食料品は手前の消費期限の古いものから取るのが消費者のモラルだという
ことに対するMさんの異なるご意見、考え方です。


メール遅くなってしまいました。以下読後感です。

個人商店や昔ながらの市場の衰退。コンビニの驚くばかりの広がり。
何かが変わってしまったーーというのが、まず感じることです。
おにぎり等の鮮度を求めて、新しいものから買う客に2chで怒りをぶつけるコンビニ店主。
私個人はほとんど利用することはありませんが、コンビニで買う人は客ではなく、大きい流通の中の一つの歯車である一消費者なのだということがわかりました。
かつては店や市場に行って、野菜を選んでいたりすると、「こっちの方が美味しいよ。とれたてや。」とか、良いものから売れて、夕方いけば、「こんなんしかないわ。まけとくよ。」とか、細かく値引きしてくれたり。
お客様に品物を買っていただくという姿勢が感じられたものです。
コンビニの店長の怒りの文言(もんごん)を見ていると、そういった姿勢が感じられません。
客の方が、いや消費者の方がモラルが低いと言われてしまうのかと驚くばかりです。
普段私の買い物で賞味期限を気にするものは、多くはないけれど、やはり、豆腐やあげ等は気にします。
一週間に一度の買い物は午前に行く時もあれば、午後遅く行く時もあります。
午前に行けば、本日入荷の新鮮な豆腐がずらり。午後に行くと、時に6日程、賞味期限にバラつきある豆腐が数個残っています。本日賞味期限切れのものは30%引きの紙が貼ってます。
今日は遅く来たから仕方がないねという気持ちです。
本日賞味期限切れの30%引きは別の意味で有難いので、購入し、その日の内に食べてしまいます。
それにしても一番多い本日入荷の豆腐は奥から並べてます。
客の行動を考えても、本日入荷の新しい
豆腐を手前に、また別の意味で有難
い30%引きも手前において、あと、それほど多くないてんでんばらばら、6日ほどばらつきのある賞味期限のものを奥に置けばよいのにと思います。
いづれ、午後にやって来た私のような客が、有難く、やや古いのも買っていきます。
最近は、この豆腐、売れ筋なのか、本日入荷の新しいものばかり並んでいて、ますます有難いことです。\(^-^)/
では明朝お会いしましょう。(*´∀`)



Mさんのご意見、どう感じられましたでしょうか。
ひとつの物事に対していろんな見方があるのを知ることは何よりの喜びです。
学校で教わる知識には、ほとんどたったひとつの正解となるものがありますが、
実生活で向き合わなければならない様々な事柄には、
百点となる正解など存在せず、
自ら知恵を絞って判断する中にこそ価値が生まれます。

そう言えば、今日の晩ご飯に小さなパックに入った豆腐を二丁食べました。
一週間以上前に買ったものですが、
あまり美味しくないので冷蔵庫に放置していて、
もういよいよ食べなければということで、
薬味もなしで、ただ醤油をぶっかけて食べてしまいました。
元々あまり賞味期限といったものは気にしない方なのです。

今日は前置きが長く、余談が多かったのでついでに書きますが、
何度かヨガナンダでもご紹介したハガキ道の坂田道信先生のお話ですが、
大昔、坂田先生のお家におられたおじいさんはとても元気で、
よぼよぼになって杖をつくようになっても、
夫婦げんかの時に杖を突きながらおばあさんを蹴っ飛ばしていたと笑いながら
話しておられました。

そのおじいさんは胃腸もすこぶる丈夫で、
家で食事をする時、ちょっと腐っていて危なそうだなというものは匂ってみて、
それで腐っていてダメだというものは、
すべておじいさんに食べてもらっていたそうです。

たぶんおじいさんは超良好な腸内細菌や回虫をお腹で飼っておられたのでしょう。
家の中でおじいさんだけはすえたものでも当たらなかったのだそうです。

今の日本人にそんな人はいませんね。
不衛生な東南アジアの国に旅行するとすぐにお腹を下してしまいます。
除菌、滅菌、清潔思想の行きすぎた結果です。


ものにはいろんな考え方があり、
またどんなものにも表と裏、いい面と悪い面があります。

そういったことを知り、自分の確固たる考え方は持ちながらも、
他の意見もまた尊重する、それが大人というものであり、
これを世界の人たちと共有できたなら、
テロや戦争というものは起こらないのに ・・・ 残念です。

でからまずは日本人から、
この “美徳” を世界に広めていくべきだと感じます。
世界平和のために。

  『みんなちがって みんないい』

2016.6.30 Thurseday  
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