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2016年1月2日 ・・・ 新年に思う<2>

新春二日目、今年のお正月はどこに行くこともなく、
ただのんびりと過ごしています。

昨日元旦は時ということについて感じたことを書きましたが、
やはり正月は特別な時です。
これまでの人生の歴史を振り返るとともに、
今ここに生きている意味というものを深く考えさせられます。


今年の正月は心穏やかです。
昨年一年間、またそれ以前からのことが少しずつ積み重なり、
承認欲求も制御欲求も少しずつ影を潜め、
ただ今この瞬間、生きていられるということに深い喜びを感じます。

この感覚は昨年の正月にはなかったものであり、
これまで歩んできた道に間違いはなかったと感じています。

思えば八年前に初めて南インドを訪ね、
ホームで暮らす子どもたちの明るさ、逞しさ、生きる力に心打たれ、
その時感じた『ただ足るを知る』ということを己の心に深く刻み込ませるため
これまでの人生を歩んできたような気がします。



その八年前に撮った写真を使って作ったスライドショーです。
今もこれを見ると当時のことを思い出し、胸が熱くなります。



こうして振り返ることのできる心の原点となるものがあるのは幸せです。
それがあってこそ今の心の豊かさ、
この瞬間を幸せと感じられる思いが生まれるわけです。

けれどより究極を突き詰めれば、
そんな条件など本当は必要ないのです。
それが今この瞬間の己の意識に焦点を当てるアドラーの目的論です。

厳しいですが、やはりそちらの方がより真理に近いと感じます。
たとえいいことであっても過去に焦点を当て続けている限り、
本当の心の自由を得ることはできません。

アドラーではそういった考え方がすべてに於いて徹底していて、
例えば子育てに関しても、
すべての対人関係が「横の関係」であることを提唱しているがゆえ、
幼い子どもに対しても叱ったり誉めたりするのはよくないこととしています。

誉めるということは「能力のある人間が、能力のない人間に下す評価」であり、
その背後にある目的は “操作” だからです。
相手を自分よりも低く見ているがゆえ、
操作しようという制御欲求が生じるのです。

人生に於ける様々な経験は宝ですが、
その経験に未来や現実を “制御” されてはいけません。

このアドラーの考え方を学ぶにつれ、
セドナメソッドで手放すべき様々な感情というのは、
過去の思いそのものなのだということに気がつきました。

セドナメソッドでは最初に九つの感情を手放しますが、
その九つの中には勇気、受容、平安といったポジティブなものを含まれていて、
最初はそれを手放す意味というのが感覚的によく理解できなかったのですが、
今アドラーの考え方を受け入れるようになり、
今を生きるとは、過去、未来、すべての時の流れから自由になることであり、
これまで抱いてきたすべての思い、感情からをも解放された状態なのだということが
よく分かるようになりました。


また少し堅い話になりましたので、
この正月に感じたささいな思いに話題をチェンジします。


2015年から2016年の年越しはスパー銭湯の中で迎えました。
いつも行くスーパー銭湯は年末年始も平常営業で、
利用する者にとっては有り難いですが、
従業員の方たちは大変だなと感じます。

大晦日のスーパー銭湯はいつもと同じ程度のにぎわいで、
普段よりもグループで来ておられる方が多いように感じました。
お風呂にはいつも一時間ぐらい入るのですが、
年が変わる瞬間は館内放送で新年の挨拶があり、
その時はちょうど足の裏を亀の子だわしで擦っている最中でした。

スーパー銭湯で一人で年越しなんて、
普通に考えると寂しい話かもしれませんが、
自分にとっては体を労り感謝の言葉をかける入浴時間はとても大切で、
年越しを感謝の思いとともに迎えられるというのは、
とても有り難いことなのです。

いつもは体に手のひらを当て、全身に、
「今日も一日お疲れさん。 ありがとうね ・・・ 」
と言葉をかけるのですが、大晦日は特別で、
「この一年苦労をかけました。 しっかり働いてくれてありがとう ・・・ 」
と、一年分の感謝の言葉で思いはより深くなります。

体にかける思いや言葉はその日によって異なります。
しっかり体を動かした日、働いた日、
またトイレ掃除をした日の入浴は格別の心地よさで、
労をねぎらう感謝の言葉にも思いっ切り力が入ります。

よく夏場しっかりと汗をかいて働くのは、
風呂上がりに飲む一杯のビールのためだなどと言いますが、
それと同様に、トイレ掃除はその日のお風呂の心地よさのため、
みたいな感じがあります。

それで大晦日にしっかりと体に感謝して感じたのですが、
人間は三次元世界で肉体を持って生きていて、
やはりこの肉体はしっかりと使い、
様々なことを経験することを欲しているのだと感じます。

しっかりと体を様々な経験をするための媒体として使い、
その役割を活かしてあげる、このことを肉体は欲しています。

そしていろんな経験ができるのも健康であればこそ、
ただ生きている、体を動かすことができる、
これはとてもとても有り難いことです。

湯船にしっかりとつかって体を労る、
こんなことが生活習慣としてあるのは日本ぐらいだと思います。
日本人に生まれて幸せです。


正月といえば年賀状ですが、
自分は年賀状を書くのが好きではなく、年々枚数を減らすべく努力しています。

年賀状の代わりにグリーティングメールを元旦に送るようにしているのですが、
最大手の楽天が昨年からそのサービスを中止してしまい、
今年はすべて通常のメールで多くの知り合いに
パソコンやケイタイからメールを送りました。

グリーティングメールのきれいな動画やイラストも楽しいのですが、
通常のメールできちんと相手に新年のメッセージを書いて送る方が、
本当の心が伝わるように感じます。

なぜ年賀状を送るのが嫌いかというと、
年末、年賀状を誰に出して誰に出さないか、
その選別をする作業がとても心に痛みを感じるからです。

今年はほとんど会わなかったから年賀状を出さなくていいや ・・・ 、
そう思って出さなかった相手から年賀状が届くととても心が痛みます。
人によってそんなことは気にしないという方もおられるかもしれませんが、
自分にとってはかなり苦痛なことなのです。

その点メールだと昨年もらったかどうかは一切関係なく、
ただその時々で出したい人に出し、
返事も瞬時に出せるので実に自由で気楽です。

本当は紙の年賀状は全廃したいのですが、
メールをされない年配の方もおられるので、
数少なくは出しています。


それとハガキでもメールでも、
送ることが丁寧で相手の喜ぶ行為だと勘違いしている方がおられますが、
心のこもらない形だけのハガキやメールはもらう者にとって迷惑です。

昨年末、「手書きのハガキを送る人とはビジネスの付き合いをしない」
という内容の文章をネットで見たのですが、
その方の言われることがとてもよく分かります。

元々は手書きのハガキでもメールでも、
相手に思いを届けるために発信するということが原点ですが、
それが昨今は伝達手段が多様化し、
それを受け取った時に相手がどう感じるかということを、
より重要視しなければならないようになりました。

手書きのハガキは丁寧ですが、
返信の労を考えると、
受け取った人がみなそれを喜ぶとは限りません。

ほとんど親しくもないセールスマンから、
年末年始に挨拶のメールが届きました。
しかも内容は当たり障りのない誰にでも出せる内容です。

たぶん先方は少しでもいろんな相手とのご縁を深め、
将来の仕事の依頼に繋げたいと考えているのでしょうが、
そんな一斉メール、受け取った方は何の喜びもなく、
もし今後その人と関わりを持ったなら、
またこんなメールが来るのかと思うと、
これ以上関わりを持たない方が得策だと考えるでしょう。


本当に相手のことを考えるなら、
ハガキでもメールでも、
その手段を通して伝えるメッセージの本質、
その奥にあるものに心を傾けなければなりません。

どんなことでも形は重要ですが、
その形の奥には心があり、その心こそが重要であり本質です。

これはすべてのことについて言えることであり、
例えば公衆トイレを掃除することも心磨きだと感じてやっているのですが、
これとて完璧ではありません。
回を重ねるごとに形ばかりになり、
そこから何を感じ取るべきかということをついつい見失ってしまいます。

形は重要です。
けれどどんなものでも形だけでは完璧にはなりません。
大切なのはその奥に潜む心、
そこに常に目を向け、己を振り返らなければなりません。


正月なのにどうしても堅い話になってしまいました。
こんなことを考えながら、
正月も百円ショップで買ったスルメやピーナッツをかじり、
真夜中一人でビールを飲んでいます。

ビールといってもチープな第三のビールです。
けれど第三のビールでも、粉末ビール酵母を入れて飲むと最高に美味いのです。
美味しいだけではなくヘルシーで、もう絶対におおすめです。 (^O^☆♪

近いうちにビール酵母を入れて飲むビールの飲み方を
動画にしてアップしたいと考えています。 (*≧◇≦)ノ□

今年はこのホームページの更新頻度を上げることも目標です。
心新たに顔晴ります。  (^o^)v

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2016.1.2 Saturday  
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