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2014年6月13日 ・・・ 五行の真理<2>

今日はインド行きを前にして広島最後の日です。
今このページを書き始めたのが午前2時、
これからまだ準備があり、
たぶんほとんど寝ることなく新幹線に乗って大阪に向かう予定です。

そして明日、香港、デリー経由でインドに入り、
デリーで一泊し、翌々日にカルナータカ州の州都バンガロールに行きます。

インドは雨期に入る直前の今が最も暑い時期で、
この7日、首都デリーでは最高気温47.8度という異常な猛暑を記録しました。
今年は記録的な暑さだそうです。

生まれて初めてのインド旅行、海外旅行でデリーに降り立ったのが25年前、
あの時飛行機から降り、空港の施設に入る通路の中で、
『帰ってきた』という、まるで故郷に着いたかのような感覚を抱いたことが、
昨日のことのように鮮明に思い起こされます。

今回四半世紀ぶりにデリーに行くことになり、
なにか自分の過去を振り返るような不思議な期待感を覚えます。

あれからインドとは随分と深いご縁ができました。
今回インドに行くのは6回目ですが、
カルナータカ州は初めてであり、
また新たなインドが発見できるだろうと楽しみにしています。


前項で書いた五行に関することが、
まだ少し分かりにくいかもしれませんので、
ここで少し補足します。
ただしきわめて眠いので、文章がおかしなところはご了承ください。

ゲームセンターにあるUFOキャッチャーのように、
真上からぶら下がった状態の腕で景品を掴み取るためには、
中央部分を軸とし、そこから何本かの触手(?)を各方向に均等に出すことが
最も効率的です。

これは全方位に気を張り巡らせ、
外部から隔離した状態を作り出す、
中央、四隅にポイントを置く結界の張り方にも通じます。

一方、特定の方向から対象物と接し、
複雑な作業をこなすことを求められる指の構造は、
親指と他の四本の指が対照的な動き方をし、
陰陽の役割分担をハッキリと持たせている方が、
組み合わせとして多様な働きをすることができます。


自然の造作物は限りなく機能的で美しく、
その見事さには感嘆するしかありません。

このヨガナンダのトップページに掲げている唯一の言葉、
建築家アントニ・ガウディの
『自然にあるものこそ素晴らしい、我々はそこから学ぶだけである』
この言葉はそこの指の構造にも当てはまります。

このたびあらためて手を広げ指を眺めてみて、
その機能性の極致とも言える完成度の高さに、
人間が持っている無限の可能性を感じました。

五行を示す親指と他の四本の指、計五本の指、
その指を持った手が左右二本、陰陽の関係としてあり、
その手指を駆使し、人は様々な芸術を生み出し、作業をし、
作品を残してきました。

例えば名ピアニストが軽やかに鍵盤に指を走らせる様は、
指の持つ機能性を極限まで追い求めたひとつの究極です。

親指と他の四本の指は対照的な構造を持つとはいうものの、
ピアノの鍵盤を押さえる時にはひとつの同じ方向に並び、
五本の指が完全に調和の取れた動きをします。
その上で親指は時折その存在を誇示し、
微妙なリズムやアクセントを付けるのに役立つのです。

ピアノは好きでよく聴くのですが、
十本の指を目にもとまらぬ速さと正確さで動かし、
情感あふれる音楽を表現する名ピアニストの演奏を聴くと、
脳から指へはどのような神経伝達の仕組みになっているのだろうかと、
そのことを深く考えてしまいます。


超絶技巧を要する曲を数多く書いたリストのラ・カンパネラは、
ピアニストの持つ技量を際立たせます。
今はYouTubeを通していろんな偉大な演奏家の音を聴くことができますが、
その中でもこの小山実稚恵の演奏がしなやかでリズミカルで素晴らしく思えます。



どのようにすればこのように自由自在に指を動かし、
そして感動的な音を表現できるのでしょう、まことに持って感動的であり不思議です。

そしてその演奏の流れで、
他のリストの曲の動画を何本か聴きいていたところ、
数日前、素晴らしいリストの演奏を見つけてしまいました。

Valentina Lisitsa という女性ピアニストは初めて知ったのですが、
もはや人間の技量を超越した機械のような演奏には、
心地よい空恐ろしさを感じます。



将棋の世界では電王戦というプロの高段者とコンピューターソフトとの
対局が行われていて、
最近は人間側の高段者たちが次々とコンピューターに敗れているのですが、
この超絶的な演奏を聴き、
そのプロ棋士たちを破ったコンピューターソフトをイメージしました。

この正確さの上に深い情感が表現できれば最高ですね。
これはその彼女の弾くラ・カンパネラですが、
その技量はまさに圧巻、口をあんぐりと開けたまま聞き入るレベルです。
けれど少し技量が先行している感があります。



人間の身体が持つ機能性は自然の理に基づくものであり、
その活用能力は限りなく偉大です。


ひとつと四つに分けられる人間の五感、
その全身を覆う触覚以外の四感は頭部に集中し、
人間が立った時には、それらはすべて身体の上に位置することになります。

その上の位置から様々な情報を感じ取り、
それを体の中心軸である背骨の周辺を通り、
脳とフラクタル(自己相似形)な構造を持つ腸、臍下丹田へと落とし込まれます。

そこで深い思考が培われ、その深い思考が再び上へと昇り、
熟慮した結果としての行動が導かれます。

これまて何度も書いてきたことですが、
その身体の上から下への流れをきちんと保つためには、
身体の中心軸をきちんと正すことが必要不可欠です。

ですから偉大な教育者森信三先生の説かれるように
『教育の基本は立腰にあり』、腰骨をしっかりと立てることが大切なのです。


深い部分、根幹の部分は下にある、これは人体でも植物でも同じです。
植物も地中に根を張り、根っこが地表に見える茎を支え、
大きな花を咲かせても倒れることがないよう、
下の方で支えとなって踏ん張っています。

今の姿勢が悪くなった日本人は、
この下半身、根っこの部分が弱くなってしまっています。
ですから促成栽培のように一時的に大きな花を咲かせても、
すぐに倒れたり枯れたりしてしまうのです。

思考でも肉体でも土台は大切です。
そしてそれらの土台は必ず関連性を持ち、
思考の土台ができている人たちのほとんどが、
しっかりとした肉体の土台を持っています。

呼吸法、体幹トレーニング、日々の運動、作業、そして健全な食生活、
それらがしっかりとした肉体の土台を培うために必要です。


音の世界に於ける音色の変化を見てみると、
様々なエネルギーを持つものの中で、
スーハゆうじんさんが開発されたアレーカードは特異な存在です。

エネルギーを有するほとんどのものが、
その音の変化が、
高音域の透明感や響きの美しさという形で現れてくるのに対し、
アレーカードは音を支える低音域の表現力、
もっと奥の、音楽そのもの根底の響きにより深い滋味のようなものを与えるのです。

スーハゆうじんさんはそのアレーカードを、
気やエネルギー体の調和・調整のために作られたそうですが、
その結果が音としてハッキリと現れています。

またアレーカードは音というエネルギー体の根底に影響を与えるので、
その置く場所は、機器の上ではなく下に敷いて使うのがいいのです。
これは実際に場所を変えて実験するとすぐに分かります。

そしてその音に与えるアレーカードの影響があまりにも大きいので、
自然農を実践する超オーディオマニアのIさんは、
アレーカードを使って畑に結界を張ることを決意されたのです。

アレーカードは名刺大で、黄金に輝く美しい図形の配されたカードです。
本当はここでその図柄を紹介したかったのですが、
インドに持っていくため荷物の奥深くに入れ込んでしまい、
写真を撮ることができませんでした。
申し訳ございません。

アレーカードは税別五千円とのことです。
興味のある方は問い合わせてみてください。
  リンスーハ研究所 E-mail : rinsuha@suha.jp


地に足をつけて生きる、このことが今問われています。
時代が大きく変わろうとしている今だからこそ、
周りの波にさらわれることのないよう、
土台を固め、揺るぎない姿勢を保ち、
あふれくる情報に対処することが求められます。

音を聴いているとよく分かります。
美しく華やかな音も魅力的ですが、
やはりどっしりとした安定感のある音が長く聴いていても飽きることがありません。

飽きの来ない安定感のある生き方、
音から得られた知恵とともに、それを求めて生きていきます。


では、インドに向けて出発します♪

2014.6.13 Friday  
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