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2014年1月21日 ・・・ ご縁について

日本列島に寒波が襲来し、
このところ厳しい寒さです。

過去世インド人だったからでしょうか、
どうしても寒いのが苦手です。
真夏の酷暑はバテながらも喜びを感じるのに、
寒さは気持ちを萎縮させてしまいます。

とはいえもうすぐ再びインドに行くのですから、
そんなことは言ってはおられません。
インドでの実り多い日々を過ごすため、
その鏡の存在である残された日本での日々を
いかに悔いなく充実させるか、
今はそのことに焦点を当てています。

そうして充実した時を過ごしていると、
いろんな出会いややりたいことが現れてきて、
逆に日本を離れることに後ろ髪を引かれます。

やっぱり焦点を当てるというのはエネルギーが集中するのですね。
太陽光を集めて火を付ける虫眼鏡のようなものです。

お陰様で今回も素晴らしいインドの旅ができそうです。


周りでいろんなことがあっても、
それをこのホームページで紹介する余裕がありません。
どうしても後追いになってしまい、
拙文を読んでくださっている方たちに対して申し訳なく感じます。

今はこれまでの世界を支えてきた旧来の社会構造や価値観が
大きく崩れ去ろうとする破壊的エネルギーとともに、
これまでにはない、まさに新しい時代の到来を象徴する
画期的で大きな可能性のあるものの出現が、同時並行で起こっています。

このホームページでは、その画期的で可能性のある、
新しい時代を創り出していくモノや価値観や考え方を
極力紹介していきたいと考えているのですが、
紹介できるものは全体から見ればごくわずかであり、
またそれを紹介しても、それに気づき活用してくださる方はほんのひと握りです。

自らが見聞きし、体験したことは膨大でも、
それをすべてここに書き記すことはできません。
文章化するための大きなエネルギーが必要であり、
とてもすべてを文章にすることはできません。

またたとえしたとしても、肌身で感じたニュアンスは、
文字情報から伝えることはできないでしょう。


インドの子どもたちに、これまで撮った写真や動画を手軽に見せたいと願い、
先日 iPad Air を買いました。
9.7インチサイズの画面の下には、
小さいながらステレオのスピーカーが付いています。

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そのスピーカーからはサイズの割にはいい音が出ていますが、
当然ながら、実際の生音とはほど遠い音色です。

けれど限られた音域で奏でられる人の声や楽器の音を聴いていても、
その演奏の善し悪しや、歌声の音域の広さや迫力は
十分に感じ取ることができます。
それは人間の耳、感覚というものに、
精巧な補正機能があるからです。

安物のラジオの音をよく “鼻の詰まったような音” と言いますが、
それを聞き、実際に鼻が詰まっていると勘違いすることはほとんどありません。
形の変化したものから実像をイメージする人間の補正機能はきわめて優秀です。


このホームページに限らず、
本当の素晴らしいものの、その断片でも見えたなら、
補正機能を活用し、
そこからその物事の本質を見出し、実践し、
自らの糧とすることは十分に可能です。

今は情報化時代ですから、
興味ある目の引く情報を手に入れることはきわめて容易です。
手に入れることは容易ですが、
それが容易であるがゆえ、手に入れただけで満足してしまう、
また手に入れることができず見逃したとしても、
また同じようなものが再びやって来ると考え、
それを求めることもしない、
そんなふうになりがちです。


いつも書いているように、
本当に大切なもの、価値というものは、
自分の外側にはありません。

自分の内面や外側にあるもの、
それをどう捉え、どう活かすのか、そのところから価値が生じます。

どんなに素晴らしいと思われる情報でも、
それ自体には価値はありません。
世間一般から最高の評価を受けている情報でも、
それを受け取る人によっては “猫に小判” 、 “宝の持ち腐れ” となるのです。

どんなささいな情報でも、それを確実にキャッチし、
人間の持つ優秀な補正機能を使って自らに最も適合する方法を考え、
実践していく、このところに価値が生まれます。


今日は最近知り合った女性と二人で遠距離バスの旅をしてきました。
車内ではずっといろんなことを語り合ったのですが、
その中でその女性は、出会いとご縁の話がとても心に響いたようでした。

  小才は、縁に出合って縁に気づかず。
  中才は、縁に気づいて縁を活かさず。
  大才は、袖すり合う多生の縁もこれを活かす

情報を必死になってかき集め、
その情報をかき集めることが目的となり、
集めただけで満足し、それを実践するまでに至らない人が、
身の回りで多く目に付きます。

その逆に、入ってくるものを制限し、
入ってきた数少ないものを確実に自分のものとして実践する人は、
昨今は少なくなったように感じます。

縁というものはいくらでも存在します。
毎日が膨大なご縁との出合いの連続です。

いいご縁は外からラベルを貼り付けてやって来るわけではありません。
出合った縁を自らの力で活かしていく、
その結果として活かすことのできた縁がいいご縁なのです。


自らのことを語るならば、
最近はお陰様で素晴らしいご縁と奇跡の連続です。

それはこれまでの人生で、出合った縁をいいご縁にするための術を学び、
それを少しずつ実践していくことができたからそうなったのだと感じます。

今日のバスの旅も、知り合ったその女性に、
遠方の別の知り合いを紹介することにより、
彼女のご縁を深め、彼女の歩む道の手助けになればと願って行ったものです。

そして結果的に今日は彼女にとって素晴らしい出会いの一日となり、
その余録を受け、自らも思わぬ方向へとご縁が発展した最高の旅でした。


縁はたくさんあります。
いいご縁とは、自らが自らの感性と実践で
与えられた縁を活かすところから生まれます。

多生の縁も活かすことを続けていけば、
活かしやすい縁が数多くやって来るようになります。

日々感謝をしていれば、
感謝できることがとんどんやって来るようになるとよく言われますが、
ご縁もそれと同じです。


ひとつひとつのご縁を活かすことが大切です。
これは目の前にあるひとつひとつのものを大切にすることと同じです。

そのための最も簡単な方法は、
やはり入ってくるもの、手にするものを制限することです。

六年前、初めて南インドのホームに行った時、
日々質素な暮らしをしている子どもたちが、
あまりにも明るく豊かな表情をしていることに驚かされました。

最初は「なんでこんなに質素な暮らしをしているのに・・・」と考えたのですが、
しばらくして、そうではなく、
『質素な暮らしをしているからこそ豊かなのだ』
という事実に気づかされました。

質素だからこそひとつひとつのものを大切にし、
そのものの持つ素晴らしい価値を噛みしめて味わうことができます。


モノの豊かさを実現している現代人にとって、
よりモノの豊かさを求めることではなく、
その対極である『足るを知る』という生き方が、
本来求めるべき心の豊かさ、ご縁の広がりを実現する唯一の道だと感じます。

足るを知るから多くを求めない、
多くを求めないから目の前のもの、ひとつひとつに目が行き、
実践することができ、その中に喜びを見出すことができる。

喜びに満ちているからいい縁が引き寄せられ、
それをさらにいいご縁へと活かしていくことができる。

いいご縁に恵まれるようなるから満ち足りた思いを感じ、
しゃにむにいろんなものを求めなくてすみ、
今に喜びを感じ、さらに足るを知るようになる。

素晴らしい善循環ですね。


ご縁について感じることを書いてみましたが、
自分もまだまだいろんなことを感じている途中であり、
一般論として立派なことを書くことはできません。

そして今は文章を推敲する余裕がありません。
支離滅裂な文章になったかと思いますが、
読んでくださったみなさんが自らの高い補正能力を駆使し、
この文章を、いいご縁を導く一助としていただければ幸いです。

2014.1.21 Tuesday  
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