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2013年11月19日 ・・・ 歩き方

心が変われば現実が変わる、
己の心の持ち方が現実世界を創っている、
そのことはこれまで何度も目の前で体験してきました。

そしてその変化の前触れとして、
大きく心が変わった時は、
自分の場合、すぐにある特定の現象が現れます。

ひとつは、過去の陰なる思いを捨て去ろうとするかのように、
小便(水分=陰性)に行く回数が急に増えてきます。

また過去に体験したことを振り返り、
己を再度見つめ直すことを求めているかのように、
昔からの知り合いと街で偶然出会ったり、
以前馴染みのあった場所をたまたま通りがかったりすることが急に多くなるのです。
温故知新、故きを温ねて新しきを知るということを心の奥が望んでいます。

今日はそんな心の変化とともに、
偶然の出会いや古い友人からの突然の便りに心震わせました。


その心の変化を導いたひとつの大きな要因が、
一昨日聴きに行った清水十輝くんのコンサートです。
可愛がっている十輝くんが全国行脚を終え、
たくさんの仲間に囲まれて歌っている晴れの舞台を目にし、
喜びとともに大きな励みをもらいました。

地元中国新聞11月14日(木)の夕刊に写真付きで載った十輝くんの記事です。

自作の歌携え日本一周達成

広島県府中町のシンガー・ソングライター清水十輝(とき)さん(19)が、自主製作したCDを売りながらヒッチハイクで47都道府県を回り終えた。17日午後2時から、広島市中区の市青少年センターで記念のライブを開く。

旅は昨年10月、茨城県から始めた。CDが10枚以上売れたら、次の県へ移動する決まりを自ら課した。路上だけでなく、居酒屋にも飛び込んで演奏した。ことし9月、沖縄県を最後に巡り終えた。

15歳から中区で路上ライブを続けてきた。インド旅行でカルチャーショックを受け、日本の文化や風土をもっとよく知るため、全国一周の旅に出た。

17日は、バンド仲間と7曲を演奏する。清水さんは「旅を後押ししてくれた家族やファン、道中に優しく接してくれた人々に感謝したい」と話している。
2500円。清水さん=電話070(5055)3170。



【写真説明】全国を巡り終え、広島市中区の路上で歌う清水さん




若い可能性を存分に活かしている十輝くん、すごいです。
素直な心と行動力を前に恐れるものは存在しません。


そんないろんな変化を身の回りで感じながらも、
それがたくさんありすぎてなかなかそれを言葉し、
表に表すことができません。
今はそういう時なのだと思います。

大きなテーマで考えていることもいくつかあるのですが、
まだ整理して文字に置き換えるまで頭の中で熟成されていません。

と言うことで、今日は最近感じている身近なテーマということで、
歩き方について簡単に書いてみます。


自分の現在の健康状態について、
ひとつの大切な指針としているもの、それが姿勢です。

『教育の基本は立腰にあり』、
偉大なる教育者森信三先生の言葉の深みを、
伸びやかな笑顔と身体を持つインドの子どもたちから強く感じさせてもらいました。
  <南インドで学んだ生きる喜びと幸せ>

体の姿勢、心の姿勢、そして生き方の姿勢、
これらはすべて根底で通じています。
その姿勢の中でも目に見える体の姿勢、
その姿勢の動的な形である歩く姿から、
自らの状態を感じることを常に意識しています。
それはほんのわずかな物理的変化が
歩き方の変化となってハッキリと現れてくるからです。

よりよい歩き方を求めるために大切なことをいくつか書いてみます。


気功を熱心に実践し、下腹部(臍下丹田)に気が漲ってくると、
とたんに歩く姿勢も背筋が伸び、
自然体かつ胸を張った堂々とした姿勢で歩くことができるようになります。

相撲取りが熱心に四股を踏むのは下半身の筋力トレーニングが目的ではありません。
四股は丹田を鍛える気功であり、
片脚を大きく上げ、その脚で勢いよく大地を踏みしめると同時に、
上体にある気を一気に丹田、肛門といった
体を安定させるために重要な部位に落とし込むのです。

その四股を効果的に行うためには、
股割りをして股関節を軟らかくし、四股を踏む時には股を大きく広げ、
背筋を真上に伸ばした状態を保つことが必要です。
そしてそれと同時に、四股を踏み大地を踏みしめる瞬間に肛門を締め、
上体から下りてくる気を逃がさないようにしなければなりません。

その肛門をきちんと締められるということ自体が丹田に気が満ちている証であり、
気功の基本として肛門を締める訓練はとても大切です。
自分は入浴時には、半身浴をしながら約二千回肛門を締める動作をしています。

ヨガや気功についてきちんと知識的に学んだことはほとんどありませんが、
ヨガで身体に於ける精神的エネルギースポットと呼ばれるチャクラは7つあり、
その最下部の肛門(ムラーダーラ・チャクラ)と
その上の丹田(スワーディシュターナ・チャクラ)は
密接に結びついていると考えられます。



それは実際にその部分に力を込めてみれば分かります。
肛門だけ、丹田だけに意識をして単独に力を込めることは不可能です。
どちらかに力を込めると、その二つは引き合うようにして同時に力が入ります。

そしてこの二つの部位(チャクラ)が体の安定に最も大きく関わり、
ここが充実していると、歩き方も安定し、自然体で美しいものとなります。

試しに上の図の7つのチャクラをひとつずつ意識しながら歩いてみてください。
下の二つのチャクラ意識した時が、最も安定して歩くことができるはずです。


これは男性限定ですが、
自然に歩くためには、自然に則した衣服を身につける必要があります。

具体的には、男性にとっての重要な器官である睾丸は、
体の外に露出し、固定されることなく宙に浮いたような状態になっています。
これを無理に固定すべく拘束するブリーフという下着は、
健康を害するとともに男性機能を大いに低下させる危険性があります。
これは気に敏感になればすぐに分かります。
もう自分は二十年ぐらいブリーフを身に付けたことがありませんが、
ブリーフをはくと頭全体が締め付けられるような違和感と吐き気を覚えます。

これは想像するだけで不快なのですが、
たぶんブリーフを履いていると、背筋が自然と曲がり、
前屈みになってくるはずです。

男の下着はやっぱりトランクスです。
本当はふんどしがいいのかもしれませんが、まだはいたことがありません。


同じく衣服では靴下も大切です。
独立して存在する足の五本の指は、
それぞれ独立してくるんであげるのがいいのです。

以前は普通の靴下を履いていたのですが、
これも十数年前からでしょうか、
たまたまもらい物の五本指靴下を履いてみて、その快適さに驚き、
それ以来ずっと五本指靴下を愛用しています。

これはパンツと違って普通の靴下を履くと気分が悪くなるということはありませんが、
普通の靴下を履くと、足の指が本来持っている感覚が損なわれ、
歩いている時に体の中心軸に力が入らず、
だらけたような歩き方になってしまいます。

人類は直立歩行をするようになり、
足の指を独立して意識して使うことがほとんどなくなりましたが、
その一本一本は今もきちんと独立した機能を維持し、
その役割を果たそうとしているのです。


体全体の肉付きも歩き方に大きな影響を与えます。
特にお腹周りに余分な肉が付いていると、
その重みでお腹を前に突きだして歩くような姿勢となり、
背筋を伸ばすことはできません。

太りすぎは膝への負担を増やすことにもなり、
特に年配の方は要注意です。
心も体も余分なものを手放しましょう。


もう約十年、肌身離さず美波動ペンダントを身に着けていますが、
これを首にかけると体の中心軸にスーッと爽やかな気が突き抜けるのを感じます。
この感じ方には個人差があるでしょうし、
信じられないという方も多いかもしれませんが、
これも自分にとっては爽快に歩くために大切なアイテムとなっています。


最後に心身一如、心の持ち方の問題です。
今年三度目の南インド訪問を経て、
自分の心の中で大いに吹っ切れるものがありました。
心の中でわだかまっていたものが消え、
心の中のスペースクリアリングを果たしたような気分でした。

その心の持ち方は歩き方にも影響を与えました。
以前よりも背筋が自然と伸び、胸を張り、
颯爽かつ軽やかに足が運ぶようになったのです。

この感覚は言葉で表現するのは難しいですが、
ここ二十年ぐらい、少しずつ自分の歩き方がより理想に近いものになってきたと
感じていたものが、またさらに一気に状態がよくなり、
今が過去最高の歩き方をしていると自信を持って言えるまでになりました。

歩くことが快感であり、
風を切って堂々と歩いていると、
まるで江戸時代の武士にでもなったかのような気分です。

インドに行っている間に2キロ体重が減ってスリムになったということも
関係しているのでしょうが、
心の持ち方が自然と歩き方にも反映されるのだということを再認識しました。

けれどあれから四ヶ月経ち、体重がまた少し増えてきて、
今現在の歩き方は、インド帰国当時の歩き方を100点とすると
90点ぐらいにまで落ちてしまいました。
けれどまた再度100点、あるいはそれ以上の状態を求めていきたいと考えています。


気持ちが落ち込んでいる時、体の状態がよくない時、
それは自然と歩き方となって現れます。

今の自分の歩き方はどうだろうか、
日によってどんな変化があるのだろうか、
それを見つめ、自分にとっての理想の歩き方を求めてみてください。

心身の状態がよければ自然と歩き方もよくなります。
またよりいい歩き方を求めることが、
よりいい心の持ち方、生き方を求めることにも通じます。

2013.11.19 Tuesday  
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