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2013年9月30日 ・・・ 東京観光

南インドに行った時に訪れるホーム(児童養護施設)は三つあり、
それぞれのホームをインド人の男兄弟三人が運営しています。

三人はみな二十数年前に那須塩原にあるアジア学院というところに
一年間留学していて、
このたびそこの40周年記念行事があり、
長兄でインド最南端カニャクマリのホームを運営するスギルタンと、
トリチーのホームを運営する末弟のクマールの二人が日本にやって来ました。

アジア学院の行事は22日(日)に終了し、
彼らが26日(木)インドに帰るまでの数日間、
是非日本を観光したいという希望があり、
当初は二人で広島までやって来ると言っていたのですが、
新幹線に乗って広島まで来るのは大変なので、
自分が東京まで出向き、大都会東京を案内することにしました。

参考までに、日本とインドを行き来するにはビザが必要です。
そのビザは日本人が日本で取得するのは容易ですが、
インドで日本向けのビザを取るのはなかなか大変なことのようです。


普段広島から外に出ることがほとんどない自分が
東京に行くのは二年ぶりなので、
これを機に、栃木、奈良、大阪にも足を伸ばしてきました。

5泊6日の旅で歩き回り、気を使い、時間とお金を使い、
ヘトヘトの思いで広島に戻り、
その後すぐに大きな行事が続けていくつかあり、
戻って三日目にしてようやく旅の記録を書く余裕ができました。


9月22日(日)、インドの二人とは23日に落合うことになっているのですが、
早い時間だと早朝広島を出たのでは間に合わないので、
前日から東に向けて発ち、
以前からこのホームページを通して交流をしている栃木県のIさん宅に
お伺いすることにしました。

お昼前に東京駅に着き、八重洲口にある高速バスの乗り場からバスに乗ります。
バスの運転手さんは栃木の営業所所属の方のようですが、
完璧な東京弁を話されるので、
まずはそのことに軽い衝撃を受けました。

その言葉をここで再現しようと思ったのですが、
どうしても思い出すことができません。
自分にとって東京弁はそれだけ身近ではない違和感のある言葉なのです。

東京に来るのは数年に一度です。
毎回来るたびにその喧噪に圧倒され、
街を行く人々の垢抜けた、そしてちょっと冷たさを感じるその姿に、
遠い世界の人であるかのような疎外感を覚えます。

馬鹿みたいな話ですが、
東京の店で見知らぬ人と初めて会話をする時は、
自分が話す同じ日本語がこの人たちにも通じるのだという当たり前の事実に、
まずはほんの少しだけ面食らうのです。

バスからは途中、東京ディズニーランドがちらっと見えました。
東京ディズニーランドを見たのは初めてだったので、
それがちょっぴりハッピーでした。
ホント、田舎者でスミマセン ・・・ 。

目的を持って茨城県を訪ねるのは初めてです。
もしかしたら足を踏み入れることすら初めてかもしれません。
こうしてご縁を持って見知らぬ土地に来させていただけるのは有り難いことです。


午後1時過ぎにバスは栃木県の神栖というところに着きました。
バス停にはIさんが車で迎えに来てくださっていて、
その車で少し離れたIさん宅に向かいます。

この神栖の辺りの平野はなんという名前でしょうか。
関東平野と言うのでしょうか。
とにかく平らな土地がどこまでも続いていて、
地平線の向こうにほとんど山が見えないことに驚きます。
こういう景色は西日本で見たことがありません。
土地の空気が完全に東日本独特のものです。


のんびりとのどかに広がる平野の中に、
地中海風の素敵な造りのIさん宅がありました。
若いご夫婦にお似合いのスイートホームです。

Iさんは超オーディオマニアであり、クラシック音楽の愛好家です。
その音と音楽のことから、
ヨガナンダの拙文を読み、メールをくださるようになりました。

まずはリビングに招かれて、
素敵な奥様が入れてくださった美味しいお茶をいただきました。
その出していただいたお茶の控えめでさりげなく美味しさ、
そのお茶の味がIさん一家の幸せを象徴しているように感じました。

Iさんのオーディオセットは立派な専用の部屋に置かれています。



きれいな白壁、輝くようなフローリングの床、
そこに置かれているステレオは総額ウン百万円、
すべてのオーディオパーツ、ケーブル、それらのセッティング、
すべての面に入念なチューニングが施されていて、
その姿には機器に対する深い愛情と機能美、造形美を感じさせます。

このステレオから出る音は普通のステレオのものとは一線を画すものです。
最初は女性ヴォーカルを聴かせていただきましたが、
その響きの透明な美しさ、音が消え入る際の余韻の輝き、
そして何より音場の再現性が際立って素晴らしく、
これは明らかにメインスピーカーの上に乗せられた
無指向性スピーカーの影響でしょう、
目の前に広がるステレオ空間に於ける音の重なり具合、楽器の配置が
明確に分かります。

メインスピーカーは写真でお分かりのようにとても小さなものですが、
完璧なセッティングを施されたそのスピーカーからは自然で豊かな低音が響き、
そのスピーカーとまったくバランスを崩すことなくく、
上部の無指向性スピーカーの音が違和感なく溶け合っているのが驚異的です。


この状態でIさんお気に入りの様々なディスクを聴かせていただきましたが、
せっかくの機会だということで、
手持ちのいろいろなものを使って音の変化を試させてもらうことにしました。

結果的にはいろんなことを試みるたびに音は確実にいい方向へと変化します。
その変化は一度体感すると絶対に元に戻ることができず、
最初あれだけ素晴らしいと感じていた音がなんとも寂しく、
音楽のテンポも遅くなったように感じるほどです。

その音の変化を文章化することができないのは残念ですが、
Iさんが「信じられません ・・・ 」と語られていたように、
その変化はまさにアンビリーバブルであり、
また音というものは、
それだけ変化に対して微妙かつ大胆に追従するものだということです。


ステレオに施したことの概略は、
スーハゆうじんさんが開発された「心が安心・安定する7つのことば」
その音が最もよくなるようにチューニングしたシート、
同じくスーハゆうじんさんが作られたアレーカードという名刺サイズのカード、
これらを機器の要所に設置しました。
これらふたつのシートとカードは音に与える影響が異なるので、
最も効果が出るように設置場所を工夫しました。

これもスーハゆうじんさんが開発された乳酸菌活性物質の「神物質」、
これを機器の要所に塗布すると音は確実にいい方向へと変化します。

そして美波動も随所に設置し、それによって音はより深みを増していきます。
特にマイティチェーンは手軽に随所に使うことができ、
ステレオ機器やケーブルだけでなく、周りの備品に取り付けても効果があるのです。


Iさんは少しずつ音がよくなっていくたびに、
「これはいい音ですね、けど今までも十分いい音だったんですけどね ・・・ 」
という言葉を繰り返されていました。

そんな中でも最も大きな効果があったのは、部屋の気を整えた時です。
気を整えるといっても特別なことはしていません。
整理・整頓、掃除、それらのことをしただけです。


ステレオのある部屋の中には使わなくなったケーブル類が何本か置かれていました。
それらのケーブルは結束されず、ただ置かれているだけだったので、
ひとつひとつ丁寧に結束バンドを使って束ね、
整理して置き直しました。
また天井付近に取り付けられて使われていない機器があり、
その電源ケーブルもだらりと垂れ下がった状態だったので、
それもきちんと結束して見た目をよくしました。

すべてのものは命を持っています。
その命を大切にし、その命を喜ぶ状態にしてあげる、
それが気を高め、風水を考える際の基本です。

ステレオの音は部屋の中の空気を伝わって耳に届きます。
その部屋の中のモノが乱雑に扱われていれば、
そのモノがいい波長を発することなく、
部屋の空気、部屋の音が乱れてくるのは当然のことです。

こうして部屋の中のモノを丁寧に扱い、
そのモノたちの命を尊重した結果出てきた音は、
まるで演奏者が襟を正し、姿勢を整えて演奏しているかのような
折り目正しい音でした。
ステレオから出る音は、部屋の中の見た目と一致するのです。


そしてこの日最高に音の変化を与えたのは、
部屋をきれいに雑巾がけしたことです。

Iさんのオーディオルームが特に汚れていたわけではありませんが、
ぬれ雑巾を使って水拭きすることにより、
感謝の思いを部屋に伝えたのです。

これまでこのホームページに何度も水拭きの効用を書いてきました。
水をよく絞った雑巾を手に持ち、
その水に思いを掛けるように感謝の言葉を口にしながら
部屋や窓、家具などを掃除していきます。
水は思いを吸収します。
ですからこの効果は絶大ですが、あまりにも簡単な方法であるがゆえ、
たぶんほとんどの人は半信半疑で実行しておられないことと思います。
何度も同じことを書きますが、
簡単なことほど深い効用と真理があるのです。

Iさんに一緒に水拭きしましょうとお願いすると、
奥様がきれいな雑巾を用意してくださり、
奥様も一緒になって床磨きをしてくださいました。

三人で四つん這いになり、
床に感謝の言葉をかけながら丁寧に磨いていきます。
丁寧にというのは、縦、横、きちんと方向を定めて磨いていくということ、
そうやって形を整えることにより、
自ずと心も整い、感謝の気持ちもこもってくるのです。

床全面を磨き、窓の網戸も丁寧にぬれ雑巾で磨かせてもらいました。
これで部屋の空気は明るくなり、空気も一変してしまいました。
もうステレオの音を聴かなくても
音がどの様に変化するかは手に取るように分かります。

この床磨き、感謝の水拭きの音に与えた影響は絶大です。
これまで何気なく聴いていた音が、一気に歓喜にあふれたものへと変化しました。
音全体、部屋の中の空気全体が喜びに満ちあふれています。

ここまで来るともう音がどうこうといった次元ではありません。
ただ音楽の喜びにどっぷりと浸れる、
その感動をただただ享受する、それだけです。


これだけIさんのステレオが大きく変化したのは、
それだけ元のステレオに変化に対応する基礎体力があったから、
そしてIさん、Iさんの奥様の人柄の素晴らしさゆえでしょう。
ステレオの音は持ち主の人柄と比例します。
それは何度も経験していることで間違いのない事実です。

ステレオの音は突き詰めていけばいくほど、
その人の人柄や生き様とリンクしていきます。
これだけ大きく音が変わるということは、
Iさんにも人生の転機が来たという印なのだと考えられます。

Iさんとはこの二年近くの間、何度もメールを交わし、
電話でお話しをしたこともあったのですが、
このたび初めて直接お会いし、
会わなければ話せない生き方についての深いテーマを語り合いました。

残念ながらその内容をここで書くことはできませんが、
Iさんにとってステレオの音が変わったことよりも、
その語り合えたことの方がより価値があったようです。

これからIさんは、愛用するステレオの音、音楽とともに、
自らの人生もより高みへと昇華させていかれることと思います。


初めて訪れた地で、
これから末永くお付き合いさせていただくことのできる友とめぐり逢い、
とても幸せな一日でした。
夜一緒に酌み交わしたお酒も最高でしたしね。 (^o^)v ... 富乃宝山 Good!!


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