ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > 日々の思い > 2013.4.16



ヨガナンダ



2013年4月16日 ・・・ 大切なものを深く味わう

先日ある同年代の女性と話をしていると、
話題が英語についてのことになりました。
その女性は中学校で習う英語の基礎も不確かだそうですが、
今度是非、有名プロゴルファーが広告に登場する某CD教材を買って
学習してみたいとのことでした。

その教材は「ただ効くだけで英語力がグングン向上する」と宣伝で謳っていますが、
現在英語を学習している者からすると、
それほど劇的な効果が期待できるとは思えません。

それは決して悪いものではないのでしょうが、
話したり書いたりといった能動的なものを抜きにした
聴くだけの受け身主体の学習で、
英語が体に染みこむように習熟できるとは、
理屈や体験からして考えることができません。


今日も30分ほど英語の学習をしました。
これまで何度も読んだ英文テキストを、
なるべく速い速度で繰り返し読んでいきました。

大切な箇所は何度かリピートし、
とにかく英文をある程度の速度で声を出して読みながら、
自然とその意味が頭で理解できるまで、
何度でも繰り返し読むのです。

今日読んだ英文は、今日で終わりではありません。
またしばらく経って読み返し、
その時もやはり同様に、スラスラと読みながら文意を理解できるまで、
再び何度でも繰り返して音読していくのです。

ある程度基礎的な英文理解力がついたなら、
どんどんと新しい英文を読む多読も大切でしょうけれど、
今の自分の英語力では精読に力を入れ、
完全に理解できる英文を少しずつ増やしていくことが望ましいと考えています。

英文を繰り返して読む回数は百回が目安です。
実際これまで百回以上繰り返し読んだ英文はテキスト数冊分になります。

音読は楽しいですよ。
頭の中にある英語に対する壁のようなものが、
少しずつ崩れていくのを感じますし、
読むことによって、英会話の聞き取り能力もアップしていきます。
これは自らが声を出して読むという能動学習ならではの効果でしょう。


先日、名優である三國連太郎さんが死去しました。
その徹底した俳優魂は鬼気迫るものがあり、
三十代の頃、老け役を演じるために、
自らの手で十本の歯を麻酔もせずに抜いたそうです。

その三國さんのことが今日の新聞に書かれていました。
三国さんは舞台の台本は百回、映画の台本は三百回読むのだそうです。

繰り返し徹底して読む、
ただ単に台詞を覚えるということではなく、
そのものの味わいや真意をも引き出す、
シンプルで奥の深い世界です。

これは食べ物をよく噛むということとまったく同じです。

本当に大切なものは、それが簡単なものであろうが難しいものであろうが、
何度も何度も噛み砕くように繰り返し接し、吸収する、
これが物事の本質に迫る王道です。


今日は久し振りに部屋の大片付けをしました。
気合いを入れて徹底し、かつ楽しんでやろうと思い、
キッチンタイマーを20分にセットし、
この20分間でどこまできれいにできるかということをゲーム感覚で行いました。
20分三本勝負、計一時間の掃除です。
お陰で部屋も心の中もスッキリです♪

部屋の中には、以前読んだ印刷物で、
いいことが書いてあるので捨てずに置いてあるものがいくつかありました。
いつかどうにかしようとそのまま放置していたのです。

今はものすごい情報化時代、
いいことを教えてくれる情報源は山のように存在します。
その山のようないい情報と猛烈なスピードで接しても、
そのほとんどは一過性のものであり、
ただほんの少し見たり聞いたりするだけで頭の中には入らず、
身にも付かず、
その状態を顧みることなくまた次なる新たな情報を求めて彷徨い歩くというのが
一般的な現代人の姿です。

いつも言うように、これは食べ物に例えるならば、
美食、過食、飲み込むように食べ物を口の中に入れ、
運動をせずにメタボになっている、
そんな健康的にはまったく望ましくない状態です。

これではどんないいものでもまったく身に付かず、
いいものと出合っても、それを感じ取る感性がどんどんと鈍くなってしまいます。


いつも外に持ち歩くショルダーバッグには、
A4サイズのクリアブックが入っていて、
普段よく使う書類や近日中に参加する会の案内等が入っています。

けれどそれだけでは数十個あるクリアブックのポケットはいっぱいにはならず、
空いているポケットがいくつもある状態です。

そこでその空いているポケットに、
これまで放置していた “いい情報” から
本当に今の自分に必要で身に付けたいものを選び出し、
しまい込むことにしました。



クリアブックはいつも持ち歩いているのですから、
これからはそれを何度も何度も、それこそ百回ぐらい読み返し、
自分の生き様として身に付けていきたいと考えています。

そしてそこに選ばれなかった “いい情報” は、
その内容に感謝し、今一度目を通し、
本当に今必要なものを活かすためにも、その場で処分してしまいました。

今のモノ余りの時代に於いて、
大切なモノを活かすためには、
大切でないものを手放すということがとても大切な要素なのです。


また以前はバイブルサイズのシステム手帳に、
専用の用紙に印刷した『座右の銘』を綴じていたのですが、
数年前、そのシステム手帳を盗まれてからは
座右の銘とも遠ざかってしまいました。

これを機会に、今度は大きなA4版に印刷した
『新座右の銘』を作りたいと思います。
大きいサイズの方がインパクトかあっていいですしね。


部屋を掃除し、整理整頓し、
本当に今必要なものは何かということがまた新たに見えてきました。

とても大切で、今の自分にとって必要なものはすでに手元にある、
今日もまたその事を深く実感しました。

2013.4.16 Tuesday  
ひとつ前へ ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.