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2013年4月15日 ・・・ 苦手な人は鏡です

ポカポカと日差しの心地よい春は、
ただただ幸せ気分が満喫でき、
日々ほんわかとした気持で過ごしています。

また春は芽生えの季節でもあり、
心の中に新たな思いが芽生えてきて、
それを実践すべく、毎日時間に追われるようにいろんなことに取り組み始めています。

お陰でホームページを更新する時間がなかなか取れません。
ブックマークに入れてご覧いただいている方々、申し訳ございません。


水温む春、暖かくなるとトイレ掃除も楽になります。
一昨日は松川町という広島駅近くの町の公衆トイレを掃除してきました。



参加者が十名以上いたので二班に分かれて掃除をし、
自分は松川町の公衆トイレの外回りを担当させてもらったのですが、
トイレの横に雨水の排水溝があり、
それが外に流れるところにある会所枡の中にある泥を、
地面に腹ばいになり、手を伸ばしてきれいにしていきました。

中にあるのはほとんどが腐葉土のようになった葉っぱです。
それを何十回も掴んでは外に出すという作業を繰り返していくと、
腐葉土の下から名刺サイズの紙が何枚か現れてきました。
どこかの店の会員証やポイントカードのようです。

そこをさらに探っていくと、
その下から今度はラミネート加工された身分証が出てきました。
可愛らしい男の子の写真が貼られている学生の身分証明書のようです。

ちょうど一昨日は、
その公園の最も近くにある交番に勤務するお巡りさんも参加しておられたので、
その方にそれらカード類をすべてお渡ししました。
たぶん誰かがその子の財布を盗み、
お金以外のものをまとめてこの会所枡の中に捨てたのでしょう。
心ない人がいるものです。

自分も過去三度ほど財布を盗まれた経験がありますので、
そのことを思い出して胸が痛みます。

トイレ掃除をしていると、いつもいろんなことを考えさせられます。


掃除が終わって馴染みになったひうらやへ行くと、
土曜日で、しかもまだ早い時間でお客さんが少なかったので、
ご主人がいろいろと話しかけてきてくださいました。

そこで今日はトイレ掃除の日だよという話をすると、
生卵を特別に一個サービスしてくださいました。



まかないカレー大盛り、料理屋ですので味がよく、
具だくさんの豚汁が付いていて、これで520円です。
激安ですね♪


子どもの頃から二十代ぐらいまでは、
コーヒーがあまり好きではありませんでした。
なんでこんな苦いもの ・・・ と思いながら、
出された時は半ば義務的に飲んでいるといった感じでした。

それがいつしか美味しいと感じるようになり、
またコーヒーの味以上に、飲むとなんとなく落ち着ける雰囲気が好きになりました。

それでも昔コーヒー嫌いだった習慣が残っているせいか、
家でコーヒーを入れて飲むことはほとんどありません。
これまでアイスコーヒー以外で、
家で飲むためのコーヒーを買ったことは片手で数えられるほどです。

二ヶ月ほど前、ふと思い立って、
使い切りのスティックタイプになったインスタントコーヒーを買いました。
けれどそれがあまりにも美味しくなくて、
まだ半分ほど残った状態で放置しています。

そこでつい先日、今度は同じ使い切りでもちょっと高級な
豆から抽出するタイプのものを買ってみました。

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パッケージを開け、コーヒーカップの上に乗せ、
お湯を何度かに分けて少しずつ注ぎます。
このちょっと手間のかかる作業がいいですね。
しかも味はインスタントとは段違いで、
価格も一杯分が約40円とお手軽です。

このセットは二杯分ずつ6種類のコーヒーが味わえるようになっていて、
それもまた大いなる楽しみです。

こんな些細なことですが、
これまで体験したことのない喜びを感じ、
少しだけワクワクしています。


コーヒーといえば新入社員研修のことを思い出します。
学校出たてでホヤホヤの時、
会社に入り、最初に一ヶ月間の新入社員研修を受けました。

その研修のプログラムの中に話し方教室というのがあり、
その場で与えられたテーマに基づき、
3分間(だったかな?)で話をまとめて発表するというものです。

その時に自分に与えられたテーマが「コーヒー」でした。
あの当時はまだバリバリにコーヒーが嫌いだったので、
発表の第一声で、
「いや〜、実はあんまりコーヒーって好きじゃないんですよね〜」
みたいなことを言ってしまったのです。

今から考えると若さですね。
そんなことを冒頭に話すと、
後の話が嫌いということを前提としたものになって話が続けにくくなるのに、
あの当時はまだそんなことが分からなかったのです。

今だったらどんな風に話をするでしょうか、
たぶん街中にチェーン展開するコーヒーショップが増えたとか、
低価格化が進んでいるとか、
コーヒーショップはコーヒーを売るのではなく、
コーヒーを飲みながらくつろぐ場所と時間を提供している、
だからコーヒーは味よりも雰囲気、
きっとコーヒーには独特の鎮静作用があるのでは ・・・ 、
みたいな側面からの話をするでしょうね。


そしてそのコーヒーをテーマにした発表を思い出すと、
もしかして今でも同じようなことをしているのではないかということを考えます。

何か事にあたる時、
最初からダメだとか嫌いだとか決めつけてしまい、
やる前から悪い結果を導こうとしていることがあるのではないか。

過去の思いや習慣に囚われ、捨て去ることができず、
そのものの新しいいい面に目を閉ざしていることはないだろうか。

だふん、いやきっとあるでしょう。
特に人間関係にはそういったことが大いにあると思います。

苦手だなと感じる人には、
どんなに意識して笑顔を振りまいても、
その裏にある相手への嫌悪感が顔の表情や体全体の雰囲気から
そこはかとなく伝わってしまいます。

以前から関わりのある人とは、
なかなか新鮮な気持で接することはできないものです。


嫌いな人の嫌だなと感じる部分は、
自分の中にも同じものが在るから感応するんだとよく言われますが、
それはまさしく的を得た真理だと思います。

自らの嫌な部分を相手の中に投影させ、
自らの嫌な部分を相手の中に見るのです。

ですから嫌な人には理屈を越えた生理的な嫌悪感を覚えるものですが、
それだから会うのが嫌だという面と同時に、
その分その人から学ぶべき要素が大きいという楽しみもあるのです。
嫌いな人は自らの心を映す鏡です。

「男子三日会わざれば刮目して見よ」ということわざがありますが、
人はどんどん変わり、成長していくものであり、
先入観、「嫌だ!」という気持を捨て、
相手とは常にニュートラルな気持で接しなければならないという戒めです。

それと本来の意味とは外れるかもしれませんが、
時とともに自分自身が成長し、
相手を以前とは違った目で見られるという面もあります。
特に嫌な相手からそういう自己成長を実感できた時は最高の喜びです。


嫌いな相手をなかなか好きになることはできません。
けれど引き受け気功の藤谷康允先生の説かれるような、
「あなたのことを好きになることはできませんが、
 これ以上嫌いにはなりません」
という言葉なら、気軽に受け入れることが可能です。

相手をこんな気持でやんわりと受け入れることができたなら、
そこに自分の嫌な面を投影させている自分自身の心も
また柔らかく受け入れることができるようになり、
それを変えていくキッカケもつかめるのです。

自分の中の感情を手放す手法も、
対人関係には効果大です。
是非ともセドナメソッド「今すぐ・・・」の手法を活用してください。


人間は誰しも嫌な面があるものですが、
それを受け入れられるようになっていくのも、
人生経験を積むことで得られる大きな恩恵のひとつです。

自らの経験で言うならば、
トイレ掃除で他人の汚した便器を磨いたり、
ガム取りで誰が吐き捨てたのか分からないガムの汚れを懸命に取り除いていると、
自分もどこかで誰かに “汚れた” 行為をしているだろうという気持になってきます。

また汚れ自体が自らの心磨きの材料となる
有り難いものだという気持にもなり、
そうなれば、汚れを汚れと感じなくなるのです。

トイレ掃除に限らず、やはり下座行という下(しも)の行を積むことは、
かけがいのない大きな気づきをいただけるのです。


潜在意識に働きがけるのは夜寝る前が一番です。
夜布団の中に入ってから、
ちょっと苦手だなという人を思い浮かべ、
無理に好きになったことをイメージするのではなく、
「あの人も嫌な面が多々あるけれど、人間ってそんなもんだし、
 まあそれらをしっかり承知して、今以上は嫌いにならないからね♪」
ぐらいの軽い気持で考えてみてはいかがでしょうか。

深い憎しみを抱いている人に対しても、
ちょっと余裕を持って接することができるかもしれません。


コーヒーというのはたぶん気持を落ち着かせる効果があるのでしょう。
それがカフェインの働きなのでしょうか。

コーヒーを飲むようにリラックスし、
先入観のない自然体でいろんなものと接することができたらいいですね。

上善水の如し、
ひとつの型にはまることなく、
変幻自在、相手に合わせ、相手と溶け合う、
これがこれからはじまる新しい水の時代の理なのです。

2013.4.15 Monday  
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