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2013年2月10日 ・・・ 秘すれば花

『秘すれば花なり秘せずは花なるべからず』

世阿弥の説いたこの言葉は、
日本の持つ最も美しい文化のひとつであり、
外国人にとってはきわめて理解しがたいものだと思われます。

ほぼ単一民族国家であり、
狭い国土に同じ文化を共有して暮らす日本だからこそ、
こういったあからさまに物事を表現するのではなく、
一歩引いた表現の中で相手の想像力をかき立て、
相手に察し、気づかせ、
阿吽(あうん)の呼吸で相手とのコミュニケーションをはかるという
大人の文化が成り立ちます。

外国人からは、
「日本人は無表情で何を考えているのか分からない」
とよく批判を受けますが、
これは感情を表立って表さないことを美徳とする日本の文化です。

これはこれで素晴らしいものですが、
より理想を求めるならば、
日本はこれから完全に行き詰まった世界文明をリードしていく
役割があるのですから、
日本の持つ伝統文化の素晴らしさをしっかりと自覚し保持するとともに、
それ以外の文化とはどのようなものであり、
その文化と関わっていくにはどのようにしたらいいのかということを
もっと深く知るべきです。

物事の本質を知るためには、その対極を知り、理解することも必要です。
闇があるからこそ光の輝きが際立つように、
日本は島国であるよさを保ちつつ、
伝統的に外交が苦手であるというその島国根性から脱するべきです。
それが日本の素晴らしい文化を世界に伝えていく道であると信じます。


表情のない能面を被り、舞い謡うことによって様々な内面の葛藤を表現する能は、
世界に誇る日本の文化です。



人間の感情を最もリアルに表現する顔の表情を変えないからこそ、
内在する感情の荒波を、
見ている人一人一人が胸の中で感じ取ることができます。
これはやはり歴史や経験を積んだ中でしか生まれない成熟した文化です。

世界中がこの文化を理解し共有しなければならないということはありませんが、
これは日本の持つ文化の幅でありゆとりであると考えます。


秘するものに花を感じ、察し、気づき、推し量るというのは、
日本にしかないというわけではありません。

絵画の世界でも抽象画というのは、
その表現が抽象的であるがゆえ、
見る者一人一人のイメージの中で、
その人に合った具体的なもの思い描くことができます。

現代美術などもそうでしょう。
まったく何が美術か芸術か分からないようなものの中に、
その人なりの美の世界を探求していきます。

有名なミロのビーナスもサモトラケのニケも、
体の表情を最も具体的に表す腕がないがゆえ、
見る者に無限の腕の表情を想像させることができ、
それが精神性までにもつながる美を感じさせます。






男性が最も身近なところで美しさを感じる対象はやはり女性でしょう。
その女性も、表情豊かな顔を隠し、
後ろ姿や体の一部だけで女性らしさを表現したものは、
見る者の心を深く響かせる独自の世界を持っています。

なんとも懐かしい、
幼い頃の記憶を呼び覚ますような、そんな何かを感じさせます。

その素晴らしい女性の写真の数々をご紹介しましょう。
本当はこれらの写真をアップしたくて、
無理やりこんなページを作ったのです。 ^^☆

けどこんな写真をアップすると、
自分の女性の趣味がバレそうだなあ ・・・ 。 (;^_^A

























































『秘すれば花なり秘せずは花なるべからず』

花があるっていいですね♪ (^o^)v

2013.2.10 Subday  
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