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2013年1月6日 ・・・ 課題

松山から3日に広島に戻る予定が一日延び、
4日の夜広島に帰ってきました。
長い間家を空けているといろんな用事がたまってしまい、
丸二日経った今、ようやく人心地ついているところです。

昨年末からこの年初にかけ、
怒濤の如くいろんなことがありました。
その中で自らにいろんな課題を与えられ、
それを本当にこなすことができるのか、
正直とても不安な思いを抱え日々過ごしていました。


これまでこのホームページを通してたくさんの方たちと知り合うことができ、
今もメールのやり取りをさせていただく人が何人かいます。

そんな中の一人であるTさんという男性は、
一昨年カンボジアを訪れた前後からメールを交わすようになり、
まだ直接お会いしたことはないものの、
何度も電話で話をさせていただいています。

そのTさんがこの一年ぐらいで急に霊的感覚に目覚められ、
それまでも人にアドバイスする仕事をしておられたのですが、
今はより高い見地から人の生き様を導く活動をしておられます。

Tさんにはこれまで何度もその霊的直感力に基づくアドバイスをしていただきました。
そしてそのたびに得心できることがあり、
大きな勇気と励みをいただいています。

けれどこちらからTさんに連絡することはほとんどありません。
それは彼の持つ力に頼りたくないから、
また自らに与えられた課題は、
自らの力で解決していくところに価値があると考えているからです。


そのTさんから3日の夜に突然電話をいただきました。
その数時間前にアップした3日のページを読まれたようです。

「サカイさん、今は大変かもしれませんね。
 けれどこれは『卒業試験』ですから、がんばってください」

そのページには、今与えられている課題について、
本来感じているよりもかなり抑えたトーンで書いたのですが、
Tさんにはこの胸の内が直感的に理解できたようで、
それを案じ、すぐに電話をくださったのです。


卒業試験、何という素晴らしい言葉でしょう。
今与えられているものが卒業試験であるならば、
これをクリアーすれば新たなステージに立てるということです。

これまで与えられた課題に対しては常に前向きに取り組んできましたが、
このたびばかりはそのスケールが大き過ぎ、
少し弱気になっていたところだったので、
Tさんのその絶妙のタイミングでかかったきた電話に驚くと同時に、
彼の優れた直感力、想いやりの心に深く感じ入っているところです。

課題はそれを重荷と考えれば苦痛の種ですが、
自らを進化させる糧と捉えれば福音となります。

陰極まれば陽となる、
Tさんのたった一言で、心の中の太陰が太陽へと転じました。


これまでこのホームページを通してメールをくださる方から
たくさんの相談を受けてきました。
そしてその方たちの抱えている悩みの多くが、
なぜか自分も過去に同様の苦労をし、
辛い思いをしながら乗り越えてきたことが多いのです。

これはきっと自分が培ってきた知恵を活かし、
その人たちにアドバイスをして喜んでいただくと同時に、
自らも一度身に付けたものをより確固たるものにしたいと願っているのだと感じます。


現在自分の抱えている課題は自分にとって初めてのものです。
そしてそれを相談できる人は身近に誰もいません。

そんな中、課題の具体的内容は異なるものの、
同じく大きな課題を目の前に与えられ、
それを克服することによって
自らの人生を大きく飛躍させようとする友と最近出会うことができました。

その人の課題に立ち向かう様子を見ていると、
こちらの胸の中にも行動する勇気と励みが湧いてきます。

やはり今という必然の時に出会ったのでしょう。
互いに相手に対して具体的なアドバイスをすることはできませんが、
ただ互いの話を聞き、決意を共有することによって、
何ものにも代えがたい大きな力をもらうことができます。


その友から昨日、
「サカイさんの生き方はカッチーニの『アヴェ・マリア』のようですね」
という言葉をいただきました。

カッチーニの「アヴェ・マリア」は深い慈愛と苦しみを表現した
名曲中の名曲です。
自分がそのような深い生き方をしているとは思えませんが、
昨日からたくさんの演奏家による「アヴェ・マリア」を聴き、
この曲は今の自分の心に最も深く響いてくると感じるようになりました。

ひとつの曲に対しては様々な解釈があり、
すべての演奏に対して一元的優劣をつけることはできませんが、
ジャズヴァイオリニストである寺井尚子の演奏が今の自分に最もフイットします。
  (埋め込みコードが無効ですので、下記リンクをクリックしてお聴きください)

寺井尚子(Naoko Terai)  Ave Maria /Caccini ( Vavilov )

この演奏はオーソドックスなクラッシック奏法とは異なるものかもしれません。
けれど流麗で艶のある音色はとても情緒的であり魅力的です。
特に2分40秒からの、まるでチェロを彷彿させる豊かな低音の響きは、
深い魂の慟哭のようなものを感じます。

なぜ小柄な女性である彼女から、
かくも魅力ある低音が響き渡ってくるのでしょう。
それは彼女の身体の中心軸に鋼のように強靱で、
かつ鞭のようにしなやかな力が漲っているからなのでしょう。
そしてそれは当然彼女の精神にも反映されているはずです。
そのことが、彼女の写真や動画を見ていて感じられます。


カッチーニの「アヴェ・マリア」を聴いていると、
「生きるとは何なのか」という思いが湧いてきます。

その深遠な問いに対する答を言葉で表現することはできませんが、
このカッチーニの「アヴェ・マリア」のような音楽をもってすれば、
その一端を表すことができるかもしれないと感じます。


1月4日、松山から広島に戻る日、
スーハゆうじんさんの運転する車の中から、
太陽の下に色づく見事な彩雲を目にしました。



彩雲を目にするのは吉兆と言われています。
今年は激動と発展の一年となるでしょう。

2013.1.6 Sunday  
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