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ヨガナンダ



2012年9月18日

子どもの頃、大人からしてはいけないと言われることはおおよそやりまくり、
学校の先生から叱られ、立たされ、殴られる頻度は、
クラスでダントツNo.1でした。

根がひょうきん者ですので、
よく友だちや先生のしゃべり方や動作の真似をして、
みんなを笑わせたものです。

あの頃から人の特徴をつかむことが上手で、
また人の個性というものに興味があったのだと思います。


なくて七癖と言いますが、
人はみな気づかなくても様々な大きな癖を持っています。

1984年に公開されたターミネーターの第一作は、
主演のシュワちゃん(アーノルド・シュワルツネッガー)が
悪役のロボット役で出ていて、
最後は爆破されてロボットの骨組みだけになり、
その骨組みをも破壊され、エンディングを迎えるというストーリーになっています。

その骨組みだけのロボットになった状態でも、
動きにシュワちゃんらしさがとてもよく出ていて、
人の動きには特徴があるのだなということを感じました。




心と体はひとつであり、不可分のものです。
心の状態は如実に体に表れ、健康を左右し、
ひとつひとつの体の動きを見ることによって、
その人の内面の状態を知ることができます。

子どもが落ち着きなく走り回るのは、
心身の有り余るエネルギーの発露です。

目をやたらキョロキョロさせる人は、
他人の視線を気にし、心の中に不安を抱えている表れです。

インドの人たちは、子どもでも大人でも目がイキイキし、表情豊かで、
姿勢が正しく、いろんな作業をする時でも動きに無駄がなく、
見とれてしまうほどの美しい手足の使い方をしていました。

目の輝き、表情、姿勢、体の使い方、
これらはすべて高い相関関係のあることです。

対して日本人は、目が死んだようになっていて表情が乏しく、
姿勢が悪く、ぎこちない無駄な動作が多々見られます。

残念ながら今の日本人は、
民族的に高いエネルギーを保ったいい状態にあるとは言えません。
それを変えていくのが教育だとすれば、
インドのレポートにも書いたように、
教育の基本は食育と体育にあると考えます。


今年になって自分の体に変化が現れ、
臍下丹田(下腹)に力がこもり、姿勢がよくなってきたせいか、
この心と体、思いと体の動作ということにすごく意識がいくようになりました。

自分自身の体の動かし方にはどんな癖があるだろうか、
周りの人はどうだろうか、
そのひとつひとつの体の動かし方には、
心の内からのどんなメッセージが含まれているのだろうか、
そんなことをいつも考えています。

体の動かし方の特徴は、
ほんのささいなところに現れます。
それが無駄のない美しい動きだと特徴はあまり感じられませんが、
特徴とは、おうおうにして無駄の中に見いだせるものです。

なぜ毎回毎回無駄な動きを含んだ同じ動作を繰り返すのか、
それを探っていくのは実に面白いことです。

それは他人に対する観察眼を鍛えることになり、
また自分に対しては、最も身近な内観法となります。


体の動作だけではなく、言葉遣いもそうですね。
あの〜、その〜、つまり〜、
こんな言葉を多用する人は、
どこか他人とのコミュニケーションに課題があるはずです。

効率のいいことが絶対的に正しいわけではありませんが、
毎日朝起きてから行う一連の動作も、
突き詰めて考えれば、より効率のいい流れがあるかもしれません。
もしあったとしたならば、なぜそうしないのか。

また通勤通学の道順も、必ずしも最短のコースを好むとは限りません。
ではなぜ遠回りしてでもその道を通りたいのか。

普段は無意識で選択しているものに、
少し心を傾けて考察し、感じてみると、
意外な自分を発見できるかもしれません。

感性豊かに生きる一環として、
今、そんなことを考え、感じながら生きています。

2012.9.18 Tuesday  
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